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#16 障害者就労施設の訪問日記②

MelonPapaです。発達障害の4歳の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。(自己紹介はこちら)
前回からの記事から、障害者就労施設を訪問した時のことについて書き始めました。障害者就労施設を訪問した理由はこちら、前回の訪問記はこちら

前回は、初めて訪問した障害者就労施設であるコーヒー豆の焙煎+カフェのお店のことについて書きました。自分の中で期待しすぎてしまっていたこともありますが、もっと明るくというか、オープンにというか、前向きにというか、そんな雰囲気が出せたらもっと魅力的になるのではないか!と感じました。今回は、同じコーヒー豆の焙煎+カフェをやっている、別の障害者就労施設、施設Bを訪問した時のことを書こうと思います。
※ちなみに、一連の施設訪問を実施したのは昨年の秋頃のちょうどコロナが若干落ち着いていた時です。現在は訪問を控えております。

都心のビジネス街に位置する障害者就労施設のカフェ

施設Aは比較的郊外の場所にあった一方で、施設Bは都心のビジネス街のど真ん中、小型のオフィスビルの2階にありました。今回は2階にあるため、通りすぎることはできない・・・と若干不安を残したままエレベーターに乗り、店に入りました。

パッと店に入った時の印象は、施設Bとは全然違いました。すぐに視界に入ってきたのは、いわゆるおしゃれカフェの景色でした。オープンなキッチンにエスプレッソマシンやロースター?と思われる機械がいくつか並んでいて、「障害者就労施設」という雰囲気が全くありませんでした。そして、店内の奥を見ると、屋内座席はほとんど埋まっている(当時、午前11時頃)。お~結構混み合っているな・・と思いきや、席に座っている人のテーブルの上にはコーヒー豆がたくさん。そう、座っていたのは、障害者の方々で、まさに働いている真っ最中でした。私が客席と勘違いしてしまうほど、仕切りもなくて、店内に溶け込んでいました。

障害者の方々の働く姿が見えるのに、かっこいい雰囲気

これは、じっくり様子を見たいと思い、店内(屋外のテラス席)でこっそり様子を見させてもらいました。作業場所には大きなホワイトボードがあって、そこに今日の作業と役割分担が描かれている。その日の午前中はみんな豆の選別作業だったようで、各々が自分の座席で黙々と選別作業を行っている。ホワイトボードの脇には施設のスタッフの方がいて、選別作業が終わった障害者の方はスタッフさんのところに報告に行って次の作業に移っていった。なんというか、すごく自然というか、各々の作業者の方々がマイペースに黙々と作業に徹していて、それをスタッフの方が暖かく見守り、フォローしている雰囲気でした。もっと、スタッフの方が手取り足取り、マンツーマンで対応するものなのかと思っていたので、意外でした。(注:これは通われている方の障害の程度にもよるので、一概には言えないですね。あくまでもこの施設はそうだったということです。)確かに、これだけ自然に働いているのなら、変に仕切りなど設けずに、お客さんにも見えるような形を取るのも納得だなと思いました。普通のカフェでは、豆の選別作業を見せることは無いかもしれないので、そういう意味では福祉施設っぽい雰囲気が出ているのかもしれませんが、私が想像していた「福祉っぽい」雰囲気ではなくて、店内はおしゃれというか、かっこいい雰囲気でした。また、作業者の方々に直接話を聞いたわけではありませんが、私がいる間には、作業を中断して出歩いてしまう人や大声を出してしまう人はおらず、それおれが自分のペースで仕事をして、スタッフの方ともよくコミュニケーションが取れているように感じました。先入観もあるかもしれませんが、いきいきと働いているように見えました。

1人の客として一度訪問しただけなので、簡単に論ずるべきものではないかもしれませんが、この施設Bの訪問でオープンで明るい雰囲気の中で働いているのをまじかに見て、障害者就労の可能性を感じました。もし息子が一般就労できなかったとしても、こういう施設で働けたら本人も毎日楽しいだろうなと感じました。

今回はこれで終わりにします。次回も引き続き障害者就労施設の訪問記を書こうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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