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種なしスイカどうやってできるか知っていますか?

種なしスイカは、スイカの中に入っているタネがない品種です。通常のスイカはタネがあって食べにくいですよね。しかし、種なしスイカならタネを取る手間が省けます。スーパーなどで種なしスイカを見かけることもあるかもしれません。

種なしスイカの作り方


では、種なしスイカの作り方を紹介しましょう。

種なしスイカの作り方の理由を説明します。
通常のスイカは染色体の数が22本の2倍体です。
この2倍体のスイカにコルヒチン処理を施すと、染色体の数が通常の倍の44本の4倍体(種あり)になります。
この4倍体のスイカを2倍体のスイカと交配すると、3倍体を持つスイカができます。
この3倍体のスイカが種なしスイカとなります。
なお、この方法は遺伝子組み換えではありませんのでご安心ください。

種なしスイカの特徴

種なしスイカの特徴を見てみましょう。

  • つるが勢いが強いです。

  • スイカの中に黒いタネがほとんどなく、そのまま食べることができます。

  • 糖度が通常のスイカよりも高く(13〜15度)、甘みがあります。

  • 黒い種「しいな」が点在していますが、食べられます。

  • 果肉が硬く、シャキシャキした食感があります。

種なしスイカの栽培方法は、通常のスイカとほぼ同じです。
大型トンネルを使って整枝栽培を行ったり、トンネル移動式栽培を行ったりします。
1株に2〜3個の果実をつけるようにし、つるが勢いが強いために定期的に整枝を行います。
交配には、自分の花粉だけでは実がならないため、他の通常のスイカの花粉をつける必要があります。
そのため、あらかじめ種ありスイカと一緒に植えたり、人工的に交配させる必要があります。

まとめ

種なしスイカの作り方は次のようになります。
通常のスイカにコルヒチン処理を施し、そのスイカと交配することで種なしスイカができます。
交配には手間がかかるため、人工交配や混植が必要です。
しかし、その手間をかけるだけの価値があり、美味しい種なしスイカが収穫できます。
ただし、種なしスイカといっても完全にタネがないわけではないので、ご注意ください。
種なしスイカは通常のスイカよりも高価ですが、栽培が難しいため、生産者は少ないです。

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