プチ・ナショナリズムを感じる…
「あなたの大好きな地元で働きませんか?」などと、地元愛を煽って地方創生しようとしている広告を見かけます。また、方言や食、習慣の違いを取り上げて、コメント欄で地方同士で対立させようとするニュース記事がありますね。
私はそれらを見るたび、な~んかキモいなと、思っていたのですが、最近なぜキモいのか分かりました。ちょっとナショナリズムに似ているからですね。結論から言うと、そういう地元意識を煽って政治やビジネスに利用する構図がキモいっす。
それらある都道府県や地方の人であると、人々に強く意識させ、
地元意識を持たせる。
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ある都道府県や地方の人に仲間意識が生まれる。
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一方で、自分たちとは別の都道府県や地方の人に敵対心が芽生える。
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ある都道府県(地方) VS ある都道府県(地方)という構造が生まれる。
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革命が起きる
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革命を潰し合う
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革命を潰されたことで地元意識はより強化され新たな革命を呼ぶ
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地元意識が高まって「まとまるか!」となる
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誰がまとめる?
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覇権争い
ナショナリズムの特徴って4つぐらいあると思います。①伝染力が強い、②強力な原動力となる、③想像の共同体である、④排他的である、以上4つです。
①について
ナショナリズムって勝手に伝播(伝染、感染)するんです。自らの土地のために戦う人民の意思がほっといても勝手に成長していくんです。
②について
人はnationのために戦争をすることもあります。他とは比べ物にならないぐらい、nationというのは強力な政治的原動力(エネルギー)になるんです。
③について
nationの根拠はあくまでも「想像」のみで曖昧にもかかわらず、自覚は強烈でリアルで我々は確信し、それを疑わないんですよ。家族は血縁関係や経験という根拠がある共同体ですが、nationの根拠は「想像」それだけ。でも強力。
④について
ナショナリズムは自分たちの土地の人民以外には排他的です。
地元という概念も広義ではnationに入ると私は思います。
なので、なにか情報をインプットしたとき、「これは、地元という概念の強さ・便利さを利用している!」と感じたら、一歩引いて冷静に自分の頭で考えます。思考停止するなって教授も言ってましたもん!
あと、排他的だから、アウェイの土地で「大好きな地元○○県に帰ろう!」みたいな広告を見ると、
「はいはい、私はお呼びじゃないんですね。失礼しました。」
みたいに気がくさくさしちゃいます(笑)
以上、プチ・ナショナリズムに無意識のうちに吞まれないように気をつけようと思う速水メロディでした。
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