各国の違い−イタリア・フランス・スペイン編−

今日からしばらくの間、ヨーロッパそれぞれの国の印象や雰囲気を書いてみたいと思います。人から聞いた話もあれば旅行したり各国の人と話をして感じたことも。日本からするとヨーロッパって国は知ってても一括りになっちゃってそれぞれの国の印象って聞きかじったことが殆どになってしまうと思うのだけど(ヨーロッパの人から見たら、日本人も韓国人も中国人も同じ顔に見えるように)、やはり行ったからこそ感じたことということで、個人的に感じたことを書きます!今日はやはり旅行先の人気の定番、イタリア・フランス・スペインです。

【イタリア】

ローマ帝国の中心であったイタリアはやはり凄い。何が凄いって、こんなところまでローマ帝国は領土を持っていたのか?!とかつての帝国のチカラに驚かされるばかりだから。イギリスで北の方に旅行に行ってもハドリアヌスの城壁とか残ってるし、他の国でも「ここはローマが・・・」というのがわんさか出てくる。これは自国にプライドを持たない訳はない。ということでイタリアの人は、自国の文化に誇りを持っていますね。ヨーロッパの人は皆そういう傾向はあるけれど、イタリアは他の国よりもより強い気がします。

あとよく言われるのはママ大好きでマザコン多し!ってことですね。イタリア人と聞けばラテン系だから女性をすごく可愛がってくれると思いきや、実は亭主関白で日本に近いという話も。そして家族大好きで、家族の集まりもたくさん。宇多田ヒカルの旦那さんがイタリア系だけど、家族で色々あった彼女はそういうところも惹かれたのかな〜なんて下世話なことを考えてしまったり(汗)あとはカトリックの国なので一旦結婚すると離婚するまでが大変です。昔はそもそも離婚しちゃいけなかったらしいし。。今でも離婚するまでにはかなりの期間別居しないといけません。

そしてよく言われるけど、イタリアは北と南で全然違います。北のミラノの人とかは、南と一緒にしないでくれと言うし、実際ミラノの人はイタリア人でもよく働きます。イタリア人だから働かないというのは嘘ですね。まあ、南の人は確かに働かないかもしれないけどね。。だってあんな素敵な海が目の前に広がっていたら、人間働く気が起きないかもね。。暑いしさ。。。

【フランス】

私の個人的な印象では、フランスは一番個人主義が進んでいる国というイメージです。そしてフランス人女性は強い。怖い。私はフランス人女性が一番苦手でしたね。。権利の主張は特に激しいという印象があります。え、その働きで?みたいな。(勿論そうでないフランス人もいるので!)実際にフランス駐在していた人に話を聞くと、フランスは内実は社会主義国家なので労働者の権利が強いらしく、解雇も大変。確かに夏休みとかありえないぐらい取りますね。1ヶ月ぐらいはいないのでは。。

よくいうアモーレの国というのも、実際はフランス人と恋愛したことがないので知りませんが(汗)そうなのかなーという気がします。cakesでも中村綾花さんの連載がありますが、確かに世間からの目が・・・という理由で結婚とか出産とかする感じはしませんでしたね。色んな国の人に会ったけれど、フランスの人が最もその感覚を持っていたように思います。本当に籍を入れることに価値を感じていないというのかなあ。。。PACSという制度があるのもあるかもしれないけれど、そういうこと以上に自分の人生、自分の感情や意志を一番大事にしている感じでしたね。長く付き合って家買って子ども産んでようやく結婚というのは、ある程度いるみたいです。

【スペイン】

日本からの直行便がないスペインですが、旅行で大人気の国ですよね。私もこちらに来て初めてスペイン旅行に行きましたが、実はこの三か国の中では、スペインが一番大好き!です。なぜなら、ご飯は美味しく(生ハム最高!)日本人の口や胃のサイズにも合うし、建築物や歴史建造物など世界遺産も多いし、気候も最高で何より他の国よりも安い!こんな最高の国はないということで、スペインだけで5回以上旅行に行ってしまった。。

ちなみに治安は悪いと言いますが、昔ほどではないような気も。気をつけていればそこまで心配しなくていいかな(でもバルセロナ出身のスペイン人に、バルセロナは危険と言われたので、皆さんやはり気をつけよう!)

スペインもラテン系ですが、同じラテンのイタリアと比べると、ちょっと言葉が悪いけれど少し田舎臭さを感じます。親しみやすい、というのが正しいのかな?南に行けば行くほどその傾向はあって、マラガのあたりは英語が通じないほどに!でもめちゃめちゃコスパが安くて安全だし、女子旅としてもおすすめです。

ただスペインの中で一つだけ、バルセロナのあるカタルーニャ地方だけはプライドを持ってると思います。スコットランドの独立問題の時にも、もしスコットランドが独立したらスペインのカタルーニャ地方にも飛び火するなんて言われてました、そのカタルーニャです。実際バルセロナの色んな観光施設に行っても、オーディオガイドにスペイン語とは別にカタルーニャ語があるし、私も仕事で実際にスペイン語とは別にカタルーニャ語のパンフレットを用意したこともあります。

日本では人種と国籍の違い、民族問題を意識することはあんまりないと思いますが、こちらでは本当にそれが普通だなと至るところで感じます(仕事でも!)

ということで今日はここまで。次回はEUを支える、ドイツとそのお隣オーストリア、そしてオランダ・ベルギーといきたいと思います。

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