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神田沙也加さんの報道について思うこと

朝起きて目に飛び込んできた神田沙也加さんの急死にショックを隠しきれません。
彼女は松田聖子の娘という呪いを乗り越え己の能力を開花させ、
素晴らしい歌とお芝居の魅力でこれからというところでした。

親など関係なく、ひとりの素晴らしい舞台役者であり歌手でした。

私も舞台役者をやっていた時期がありますが、舞台役者をやっていると、
公演期間中は妙なアドレナリンが出ていて終わるまでは人として形を保っていなきゃ!と思うし、
役者以外にも、勿論お客様をはじめとして裏方や、現場そのものに居なくてもとにかくとてもたくさんの人が関わっていて、
それこそ求められているという自己肯定感もMAXになります。

公演が終わって何もない虚無期間なら解る。
そうではない、本番公演真っ只中ですら、止められない、止めることのできない自殺衝動というものは、
なんと強くそして恐ろしいのだろうか…と思います。

そして、輝かしい芸能人や、まだ未来のある若い方々の自死に触れるたび、

なんで自分みたいにいらない人間がのうのうと生きていて、人々に必要とされる未来のある若い人が自ら死を選んでしまうんだろう。
代われるなら代わってあげたいのに。

と、思ってしまうのです。
若い方の自死をセンセーショナルに扱う報道は、いかがなものなのでしょうか…。
勿論報道とはそういうお仕事ではあるのでしょうが、
本人が死を選ぶほどに強く内に秘めていた想いや、
周囲の人々の悲しみまで暴く必要があるのかな…?

彼岸へと旅立った方なら、この世の法律は通じないかもしれないけれど、
だからといってプライベートを暴いていいのでしょうか?

ただただ、神田沙也加さんや、ご家族も含めて、安らかに静かに見守ってあげて欲しい。
そして故人の、誰にもわからない心の内や自死を選び取った原因を、
センセーショナルにエモーショナルに取り上げないであげて欲しい。

それを願うばかりです。

神田沙也加さん、貴女の歌は最高でした。

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