食欲の冬

食欲の冬が来た。
要は太りやすい時期ということ。

特に冬は寒いことを理由に、動かない時間が増える代わりに、口を動かすことが増えるし、食べるイベントが立て続けに発生する。クリスマスとかお正月とか。
そして雪だるまが出来上がる。

いろいろあって会社を辞めたばかりで、家で何かするといえば簿記の勉強か、アニメを見て読書をするぐらいなので、そこに食欲の冬となるとデブまっしぐらなのだ。
さすがに身体にも良くないので、そこは自分に厳しく食事制限と、定期的な運動を取り入れるのが正解だが、それができたら苦労しないわけで。

冬は堕落するのに向いている。
しかし坂口安吾が『堕落論』で

人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり脆弱ぜいじゃくであり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。

坂口安吾『堕落論』

と説いていたが、私は正しく堕落できているだろうか。否、中途半端な堕落である。健康なんか考えている時点で堕ちきれていないのである。

やはり私には中途半端が似合っている。

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