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1991年 SideA‐2「格好悪いふられ方/大江千里」

大江千里作詞・作曲 大村雅朗編曲

・「結婚したい男たち」(TBS系 1991/7/5~9/20)主題歌

 「パパとなっちゃん」で八木康夫とともにプロデュースを務めていた貴島誠一郎が、単独でプロデュースしたTBS金曜10時枠7月クールドラマ「結婚したい男たち」の主題歌。「パパとなっちゃん」では小泉今日子の結婚相手を演じていた大江千里の最大のヒット曲となった。

 大江千里は1983年デビューで、これが23枚目のシングル。それが初めてのオリコンベスト3入りということで、普通なら苦節ン年といいたくなるところだが、彼の場合ちょっと事情が違う。この人この時点ですでに、作家としては松田聖子の「Pearl White Eve」や光GENJIの「太陽がいっぱい」でベスト1を獲得、俳優としては88年に月9ドラマ「君が嘘をついた」(野島伸司の初連続ドラマ)で主演級のひとりとして出演し、野島伸司脚本の映画「君は僕を好きになる」「スキ!」にも出演。バラエティーでも「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」にレギュラー出演している。メガネをかけた個性的なルックスと印象的な名前のおかげもあり、すでに大変著名な音楽家であった。アルバムチャートでも1位を獲得していて、ないのはシングルの大ヒット曲だけだったのである。逆に直近の状況を見定めてドラマの主題歌に起用した、貴島プロデューサーからのいいプレゼントとなったと言えるのかもしれない。事実,曲は時代を超えたスタンダードとなり、2010年の「モテキ」で再び脚光をあびることとなる。

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