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地方移住5年目のリアル〜東京から馬瀬に越して

東京から下呂市馬瀬に引っ越して5年目のあやこです。
Spotifyのネットラジオで最近聴いた回がとても面白かったのでぜひ紹介したい。

こちらの番組は下呂市に住んでる2人のホストが
「下呂は温泉だけだと思うなよ!」
ということで、下呂市に住んでいる色々なバックグラウンドの人々をゲストに迎えてトークを展開していくローカルなインターネットラジオ番組。
この回は大川さんというカヤックインストラクターの男性がゲストで、
愛知県出身→富山→名古屋→東京→岐阜で現在に至るという経歴の持ち主。
彼のお話がとっても面白いのと、ああ!わかるわかる!という内容ばかり。

  • 移住して実際どんな暮らしをしているのか?

  • 良かった点・悩ましい点

  • 田舎あるある

  • 生活に必須なもの

  • 冬って何してるの?

などなど、これを聴いてもらえば移住のリアルがほぼ伝わる気がするので、関東に住んでいる友人や家族にも紹介したいくらいだ。
以下私のリアル


カメムシ慣れるか問題

絶対逃れられないものとしてカメムシがある。
へクサムシとも呼ばれていて、つまり臭い。
東京に住んでいた頃はあまり見たことがなかった。
ゴキブリの方がよく見かけた。
しかしこちらに越してきて、カメムシは生活に隣り合わせな存在となった。
いつもいる。大量にいる。臭いですぐにわかる。部屋を飛び回っている。
そして私は慣れた。
カメムシ駆除としてはペットボトルを逆さにして、そこにカメムシを落として集める方法が一般的なのだが、私は1匹ずつガムテープで取る方法を好んでいる。

「このカメムシは元気だな」「足が長いな」

と、ジタバタするカメムシを観察するのが日課になってしまった。
カメムシは世界に約40,000種、日本でも約50種ほど見られるらしい。
どうりで個体差あるなと思っていたんだよね。

アイスは溶けるから宅配

スーパーに行って帰ってきたら冷凍品はだいたい溶けている、それが近隣にお店がない田舎暮らしの夏のお悩みである。
最近は夏は生協で頼むことにした。
カチコチのあずきバーですら溶けてきて泣いちゃうから。

おでかけやデートはイオンモールらしい

1番近いところで車で約1時間半ほど。
1度だけ行ったことがある。
ものすごい広い駐車場と沢山のお店が入っている。
地元の人曰く、デートやおでかけはイオンモールらしい。
女性はみんなイオンモール好きでしょ、とラジオでも話題に上がっていたけど、私の場合はせっかく1時間半かけるならイオンモールに行くより上高地に行きたい(田舎に好んで越すような人間なので)

ショッピング事情、お洋服とかお化粧品とか

別にショッピングに興味がないわけじゃない。
大体のものはAmazon、ヨドバシ、iHerbなどネット宅配で手に入る。
とても便利な世の中である。
お洋服も最近はネットで買える。試着が出来ないのが難点である。
これは自分に似合うか必死に過去の似合う色やパターンと照らし合わせて考える。冒険は出来ない。
ちなみにヒールが似合うような綺麗めな格好をしなくなった。
ほぼ原付移動なのもあるけど、アーバンファッションは浮くのだ。
スーツ姿の人は町中でほぼ見かけないし、カジュアルな格好の人が多い。
東京で着ていた薄手のお嬢様コートはメルカリに即出品した。
でも時々“ヒール履いて、ワンピース着て、コンサバ!”みたいな格好が猛烈にしたくなる衝動が起きる。
都会と田舎どちらがいいとは言えない。それぞれに特徴があるだけだ。
そんなわけで東京や大阪など都市部に行く機会があれば連泊して、都会で出来ることを満喫する。

気になっていた化粧品のテスターを試し、下着を試着

これが都会に行った時の1番の目的である。
テスターはドラッグストアでも置いてあるけど種類が少ないので、都会に行く時には試したいものを予めピックアップしておく。
色物の化粧品は服と違って肌に乗せてみないと本当にわからないので、通販だとなかなか難しい。
あと下着も試着してみないと本当にわからない。
サイズを測ってもらえるような場所は近隣にないので、サイズ変動する年頃の若い女の子とかどうしてるんだろうと思う。
ブラトップが幅を効かせるのもうなづける。

やっぱり自分東京出身なんだなと感じる

大川さんが東京に引っ越す際にも車を持っていった話には
「ありえん!」
と思った。
と同時にこちらに引っ越してきて、車を所持していない自分はこちらの人からしたら
「ありえん!」
なのだろう。
車は1人1台が当たり前。
それがこちらの「普通」だ。
東京に住んでいたらおそらく一生車に無縁の人生だったと思う。
全く車に興味がなかったし。運転緊張するし。
大型バスの運転手さんとか本当にすごいなと尊敬している。

人との距離感問題

「本当に人と会いたくないなら都会で暮らした方がいいし、人と話しても特に問題がないのであれば田舎も全然いいのかなと思う。
田舎に来て人と話したくないって人でも、別に村八分になっても別にいいよって人であれば別にいいんじゃないですか、お互いにそれでよければ、地域もよければね。
人とちょっと関わりたいけど村八分にされて悲しいんです、みたいな人は合ってないよねってだけなんです」

これすごい真理だなと思った。
人間は結局孤独が怖いんだろうなと思う。
都会は孤独でいても逃げ場がある、道を少しくらい外れてもいくらでも選択肢があった。
でも田舎は逃げ場を探すにも難しい。学生さんは免許を持ってなければ行動範囲が狭いだろうし。
だからルールをちゃんと守る真面目な人が多いのかなと思った。
道を外れるわけにはいかないから。
馬瀬で生まれ育ったらどんな人生になっていただろうと、たまに想像してみる。
全然違う人生だったかもしれない。
でも東京で育ったこともひっくるめて今の私だ。

草刈り機どうしよう問題

草刈りも必須だ。
去年までは近所でよくしてもらっていたおじさんのお世話になっていたのだが、遠くに引っ越されたので、最近は草刈り鎌で地道にやっている。
でも庭がちょっぴり広い為、やっぱり草刈り機を導入するか悩んでいる。
そもそも知識も経験もゼロすぎてどうしようと思っていたところ、このラジオの回で草刈り機の話もされていて、熱心に聴き入ってしまった。

冬は何もしない

これは私も東京に住んでいた頃に疑問に思っていた。
冬は何をして暮らしているんだろう?
答え:何もしない だった。
本当にそうだった。
毎月お給料が出るような会社勤めの人は違うけれど。
そして冬は慎ましく暮らす。
私の場合はオンラインの仕事もしているけれど、季節によっていくつか兼業でお仕事をされている方も多い印象。
冬は寒いし、雪も降るし、早朝は暗くて、全然起きられない。
5年目だけど未だに冬には慣れず、瀕死の植物のようなもので、冬を越せるか越せないか、生きるか死ぬか状態である。
そして春になるとあまりにも美しい馬瀬の風景に寿命が伸びる心地になる。
今年も春を迎えられてよかった(割と本気で思ってる)

おわりに

なんだかつらつらと書いてしまったけど、下呂市馬瀬に越してきて良かったなと思っている。
本当に景色が美しいところだし、ローカルの良さというか、1人1人がすごく際立っていて、面白い活動をされている方がたくさんおられる。
木が多くて緑が多くて歩いていると良い匂いがする。
お散歩がとっても幸せである。
なんだかんだ自然が優勝である。
馬瀬の自然に感謝しつつ、身体を大切に暮らしていきたいと思う。

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