茨城は大子の街に三度行った話。
福島県の西南端から国道もしくはJRで茨城県に入って最初の町が大子(だいご)。
関東の視点から見れば北東の端っこだ。
小さな街ながら、時の流れに取り残されたような昭和テイストな街並みに加え、その中にカフェなどのここちよいスポットが点在する。
われわれはこの一年のあいだに、この街の近くに用事があったりなかったりして三度も立ち寄ることと相なったので見聞を記しておこう。
・1回目:2021年7月
はじめての大子。
この日は福島県内でサイクリングするつもりだったのだが雨で、あきらめて代わりに大子までクルマでドライブに予定変更したのだった。
妻氏が予めチェックしていて強い要望のあったダイゴカフェに入る。
古民家を改造した店内にはチルなエレクトロニカが静かに流れ、雨音と相まって非常にメロウなひとときを過ごした。
しかし寛いでいるうちに強い雨雲が流れてきて雨足が強まり、あれよという間にちょっと外を歩けないぐらいの豪雨となった。そこであらためてケーキセットを頼んで雨雲が通り過ぎるまで長居させてもらった。それもいい思い出である。
雨上がりの街並みを散策。
・2回目:2022年3月
まだ肌寒さの残る早春の一日。
このときは小名浜に用事があって来たついでに山の中に入ってあてもなくドライブした日だった。結局なんとなく大子の引力に引き寄せられてまた来てしまった次第である。
・3回目:2022年7月
前の年と同様、矢祭に用事があったついでに訪れた。
妻氏はその後さらに、この地の新たなカフェを発見しており、強い要望があったので行ってみた。
東京で暮らしていたオーナーがUターンして自らの実家である古民家を改装したというカフェ。
屋外席もあり緑濃い庭を愉しみながらお茶できる。ゲストルームもあり宿泊も可能らしい。
JR駅前から続く商店街をふたたび散策する。
居並ぶ商店の軒先にはレトロな味わいの琺瑯看板の屋号が。
しかしよく見るとこれはわざと古い感じに作られた現代の作品なのだった。剥がれとか錆とか芸が細かくてよい。
大子商店街のウェブサイト「大子デパート」もあります。
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