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岩手・大迫から宇瀬水牧野サイクリング 2009.5 KHS F20

(A day in the life 3)

旅仕事の時代、毎年5月は半分近くを岩手県で過ごしていた。だいたいは盛岡に滞在して、仕事はあらかた昼で終わりだったので午後は近郷の野山にサイクリングに出かけたものだ。

この日出かけたのは、花巻の西の山中にある旧大迫町だった。
付近は葡萄畑と牧場が広がる高原であり、ちょっとヨーロピアンな風景だ。地元産「エーデルワイン」ブランドの製造元でもある。

1 大迫の町

ここから西に登っていくと広大な牧場が広がる一帯、宇瀬水牧野がある。そこまで行って周回するルートだ。約40km弱。

町を出て坂を登っていく。

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なるべく坂は避けようというポリシーの現在と違って、当時は坂があれば登ればいいじゃないか、なぜならそこに坂があるからだ、というメンタリティであった。当時主力機がロード仕立てのKHS F20ということもあったが、わたしも若かった。

田園から山の中へ。

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やがて視界が開け、牧場風景へ。

4 最高地点の失水峠
あの山はなぜわたしを呼んでるの 教えておじいさん

元は失水峠という名だが、字面の縁起がよくないので宇瀬水の標記に変えたそうな。
登りはここまで。ふたたび林道を下っていく。

里に出た。

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大迫の町に戻ってきた。

大迫の町にある旧稗貫郡役所。
宮沢賢治「猫の事務所」の舞台のモデルとされる建物である。

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猫のサラリーマンのイジメやパワハラの寓話だが、こういう小さい職場で毎日顔突き合わせてるとそういうこともあるだろうなあと思ってしまう。猫とは言え。
現在は「早池峰と賢治の展示館」として公開されている。

あれから15年。いま再び登ってみたら当時の活力を取り戻せるのだろうか…
いや、e-bikeにしとこう。

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