ベラルーシからミナスの風〜ソユーズ(Союз)

Spotifyでなんか聴いてるとアルバム終わった後に勝手に似たようなのを流してくるじゃないですか。先に書いたロシアのSettlers聴いてそのままにしてたらこのバンドが流れてきた。
アコースティックで叙情的なメロディ、ネオアコとかプログレまで手が届きそうなアレンジ、で歌はなんかスラブ系言語。アーティスト名で調べたらベラルーシのバンドらしい。

はてさてこいつらはいったいどういうジャンル系列にあるバンドなんだ、なんか素敵な音だぞ、と思ってアルバムに移って聴いてみる。次に流れてきた曲はタイトル、そして歌詞もポルトガル語。そこで合点がいった。

こいつら、ブラジル・ミナス系の音をベラルーシで鳴らしてる集団か!
そう思って聴くとミルトン・ナシメントはじめベト・ゲヂスとかロー・ボルヂスとかあの界隈のコード感や音のイディオムが随所に見え隠れする。
しかしそこはスラブの血、本家ブラジルのカラッとした温もりの代わりにそこはかとない憂愁と湿度が全編を覆っているのだった。だがそれがいい。

最新作がこれ。

遡って2019年の2nd。ギターが入ってより完成度を高めた音造り。
一曲目のタイトルは「ヴェロカイ」、最後の曲は「ナシメント」、なんだぜんぜん隠す気ないじゃん。

2018年の1st。このときはまだギターが入っておらず、キーボードとリズム隊の編成。シンセのもこもこした響きが80年代ぽくて妙に落ち着くし、すでに確立していたミナス風の曲作りでまた違った味わいがある。


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