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フェムテック企業代表のデリケートゾーン事情 Chapter:2

皆さまこんにちは!Mellia代表の原由記です。
先月、東京都から卵子凍結に係る費用に対しての助成制度が発表されましたね!気になっていても、高額の費用に尻込みしていた方にとって、選択肢が増えるきっかけになるかもしれません。

実は私も、卵子凍結を経て1年前に出産しました。卵子凍結について、まだご存知ない方も多いと思いますので、今回は私の経験や当時の葛藤などをお話ししたいと思います。
卵子凍結をしようか迷っている方の参考になれば嬉しいです!

いつかは...と思っているだけでは授かれない?!

かなり若い頃から「いつかは子どもが欲しい」と思ってはいたものの、社会人になってからは仕事中心の生活。他にも旅行や友人との時間などやりたいことだらけで、あまり現実的に考えていませんでした。
30代に入って起業をしたので、さらに仕事に追われる日々に...

そんな毎日を過ごす中、生理時の経血の量が減っていることに気がつきました。生理がきても2日で止まることも。
"ホルモンバランスプランナー"の資格を取得していて、年齢ともに卵子の数が減っていくことは知っていたので、「子宮・卵巣に何か問題があるのかも」と不安になり、同時に「今のままで妊娠できるの?」と疑問が出てきました。

すぐに産婦人科に行くのも手立ての一つだとは思ったのですが、そこはフェムテック起業家としての探究心がむくむくと...今の状態のデータが知りたい!と思い、相談できるところを調べました。

そこでたどり着いたのが、『プリンセスバンク』の香川先生でした。

香川先生から、卵子の数が減ることや卵子の質の低下や年齢によっての妊娠の可能性など、改めて様々なデータを元にお話しを聞いた結果、より自分の卵子の状態が不安になりました。
人生設計を考えた時、38歳までには子どもが欲しいと思ったのですが、同時に仕事も大切な時期で今すぐには考えられずにいました。

何かいい方法がないかいろいろ調べた結果、卵子凍結を考えてみることに。
この時、ちょうど"女性のからだに様々な変化が出てくる"と言われている35歳になったばかりのタイミングだったので、十分な数の採卵ができるのか知りたいと思い、まずは採卵できる予測数やAMH値(卵巣内に残ってる卵子の数を推測する値)を調べてみました。
結果、実年齢と比較してマイナス5歳ぐらいの値が出たので、30代前半程度の数は取れそうとのことで一安心。
卵子凍結をすることに決めました!

採取するまでの道のり

香川先生に教えていただいたデータによると、採卵した後に体外受精した場合、35歳で22%、40歳で13%、45歳で2%と、どんどん可能性が下がってくるとの結果が出ているそうでした。
可能性を高めるためには複数回採取する方が理想とのことでしたが、今度は費用面がネックに。

ただ同じ金額でブランドのバッグや洋服を買うよりも、採卵するのは1日でも早い方がいいし、今後のライフプランを前向きに進めるためにも、卵子凍結に投資する方が心の安定ができると考え、2回の排卵を行うことに決めました。

採卵は全身麻酔で行います。
実はそこまで大掛かりなことだとは思っていなかったのですが、ネイルを取ったり、手術の数週間前から卵巣を育てるためのホルモン注射を毎日自分で打ったりと、普段と違う生活が想像以上にストレスでした。
仕事は待ってくれず、もちろん休む余裕はない日々の中で、質のいい卵子が十分な数が取れるのかも不安だったのですが、ありがたいことに信頼できる経営陣が理解してくれたので、安心して採卵に臨むことができました。
そして無事に、1度の採卵で12個ずつ、合計で24個の卵子を凍結することができました!

私は年齢の割にたくさんの卵子を採取することができましたが、結果は人それぞれ。まずはAMH値を調べてみることも、卵子凍結を決めるための判断材料になると思います。

この後採取した卵子を受精卵にすることになるのですが、そのお話はまた次の機会に!

実はこの出産までの過程をインタビューしていただいた記事が公開中!
よろしければ、ご覧ください!


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