見出し画像

オリコン/ビルボード 週間ストリーミング再生数集計値の違い

これまで私は漠然と、Spotifyを調査対象にしていないオリコンよりも、対象にしているビルボードの方がストリーミング再生数は概して大きな値になると思い込んでいて、特にそれを確認するための検証もしていなかったのですが、5/26に両社から発表されたチャートにおけるBTS「Butter」のストリーミング再生数を見比べて驚きました。

BTSの「Butter」は5/21(金)に配信開始されたので、5/26時点では集計期間が金曜~木曜になっている米Billboard Hot 100やSpotify週間ランキングに初登場していませんが、集計期間が月曜~日曜の日本のオリコン及びビルボードには金土日の3日間の再生数が反映されます。そして、その数値はオリコン集計が約1661万回、ビルボード集計が約1402万回と、オリコンの方が200万回以上も大きくなっていました。

わずか3日で1500万近く再生数が伸びることも驚きですが、どの配信プラットフォームでもおそらくぶっちぎりトップの再生数を叩き出しているであろうに、Spotifyが加算されないオリコンの方が大きな数値になるのは驚きでした。数値が比較できる他の曲では、「Dynamite」「ドライフラワー」はビルボードの方が大きく、「怪物」はほぼ同数でした。外部の人間にはこれ以上深追いすることはできないですが、微妙に両社は集計期間がずれているとか、単純にはいかない事情がありそうです。

オリコンが集計対象にしている配信事業者:Apple Music、Amazon Music、AWA、KKBOX、dミュージック月額コース、YouTube、YouTube Music、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic (You大樹にはAmazon Musicの記載がなく、HMVMusic powered by KKBOXの記載があります)

 ビルボードが集計対象にしている配信事業者:GfK Japanが提供するストリーミングサービス(Amazon Music unlimited、Apple Music、AWA、HMVmusic、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic、Spotify)のストリーミング数とプレイリスト型ストリーミングサービス(dヒッツ、うたパス)のストリーミング数、ニールセンが提供するYouTube Musicの再生回数


[追記]理由はこれかも…

オリコンの合算ランキングのページには説明がないのですが、

によると、オリコンのストリーミングランキングには動画再生数も加算されているようです。ビルボードの方は、動画はストリーミングとは別に集計されているようなので、その差が出ているのかもしれないです。

オリコンは自前の動画再生ランキングを作成していないので、現状ではストリーミングとして集計する以外には方法はないでしょうし。

できればこのことはちゃんと、

を更新して記載しておいていただきたいですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?