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いつか旅しに帰る場所

離陸したばかりの飛行機の窓から見る熊本の夜景は温かな色で輝いていた。
今度はいつ帰るのだろうか、と思いながら遠ざかる故郷を見ていた。
結局、その時以来、帰っていない。
母が先でその後、父もいなくなってから、誰も住んでいない実家はあるのだけれど、帰る理由がない。
そういえば、18歳までしか暮らしていなかった。
熊本の事を聞かれても、案外、知らない事が多い。
そうだ、今度は旅をしに行こう。
青春を共に過ごした睦ぶ友も誘って。

#旅する日本語

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