【詩/写真日記】蘇る時間(トキ)と空間
【君の瞳に映るもの】
光が差し込むその部屋に
足を一歩踏み入れた
突然セントポール大聖堂の鐘が鳴り響く
廃屋となった空間に過去が蘇る
移民が集まるこの街
縫製工場で忙しそうに働く女性達
オフィスから鳴り響くタイプの音
乱雑に書類が散らばるメールルーム
電話交換室から聞こえるのは君の声なのか
なぜ外を見つめている
その悲しい表情で何を見ている
置き去りにされた時間
君の瞳が語る儚い世界
過去から現在へと
止まるものは何一つとない
君はこの街の歩みを
光も影も全てを
優しく