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モンセラット修道院1

世界の果ての修道院で過ごす子猫がいた。吹き抜けの回廊で風に洗われ、植物園の薫りにくすぐられ、高い鐘楼で織りなす夕暮れに染まった。夜はひんやりとした食堂の長椅子で眠った。いつもどこからかささやくうたが聞こえた。ぎゅっと結ばれた涙のひもを緩めるようなうただった。#モンセラット修道院

世界の果ての戦場の町で生きるちいさな男の子がいた。家のいちばん奥の誰も入ってこれない暗がりが隠れ家だった。男の子は古いギターを静かに弾いて静かにうたった。思い描くのはいつも、行ったことのない修道院だった。男の子は情景と祈りのうたをうたい、その余韻の中で眠った。
#モンセラット修道院

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