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本流アマゴを求めて:狩野川−2・3 2024年5月上旬・中旬

5月上旬:
GW初日の交通渋滞を避けるため、ホテルに前泊して、狩野川本流を日の出から日の入りまで行ったり来たりしたが、結局アタリすらなかった。辛い。

水温は15℃で悪くない。水位は一昨日の雨で20cmほど増水したのが平水に戻りつつある状況、まあいい感じ。薄めの笹濁り程度の水色だって問題ないはずだ。なぜ釣れないのか。

魚がいない、と言っては元も子もないので、私に釣れる魚はいなかったと言っておこう。実際昼間、支流に入ったら1時間くらいで二匹かかった。本流よりも水量があり、流れに押し流されてバレてしまったけれど。

支流にいくつもある小さな流れ込みからは勢いよく水が流れ込んでいた。

狩野川に秘密のポイントなどないわけだけれど、どこへ行っても釣り人を見かけた。GW中だから仕方ない。みんなせっかくの休日を楽しんでいるんだもの。


日没まで本流を行ったり来たり。アタリすらなし。

片付け中、山を降り、川を渡ってきたと思われる鹿を目撃。中禅寺湖かよ。

支笏湖や中禅寺湖ではよく見るけど、狩野川では久しぶり。



5月中旬:

また、日の出より始める。

今日は、いつもより、ゆっくり丁寧にポイントを攻めていこうと思っていた。朝の良い時間帯に多くのポイントを回りたくなり、釣りが雑になっていないか、との反省からだ。最初のポイントは瀬が蛇行しながら、対岸にぶつかり、水深のある開きに繋がっているところ。丁寧に瀬も対岸も開きの水面から底までも全て攻めるが、反応は何も返ってこない。

次のポイントも、車で移動したその先も同様。今回も坊主か、と諦めが入る。中流域の超有名ポイントにも今年初めて入る。人はいないが、私に釣れてくれる魚もいない。


上流はもう夏の雰囲気

いい天気、気温も上がりだいぶ暑くなってきた。車に戻り、一休みしてひとり作戦会議。今年は一度も入っていなかった、ちょっと歩いていかなければならない岩盤の瀬をトライしてみることにする。

川岸を15分くらい歩いて到着。岩盤に加え大岩がゴロゴロしていて雰囲気はいい。流れも速すぎず遅すぎずの適水勢?って感じ。スリットに魚が入っていれば。。

腰まで浸かってキャスト開始。すぐに反応は返ってきた。まあまあのアマゴのチェイス。いやーいるじゃん。

俄然気合いが入る。スリットを意識して流しながら控えめにトゥイッチ。と、グンとティップが入る。
一瞬それほど大きくないか、と思ったが、魚は下って来ていた。慌ててテンションを保つ。

川岸のオーバーハングに入り込もうとする魚をいなし、背中からネットを外す。水の中で魚が反転するのが見える。いいサイズだ。
ちょっと強引に引き寄せ、思いっきり手を伸ばしてランディング。


ネットの中で光る魚体が美しかった。銀ピカの31cm。

最高の瞬間を感じた


この一匹で満足してしまったので、納竿。
伊豆中感動、ではなく伊豆縦貫道が動かなくなる前に帰ることにした。




狩野川水系に通ってもうだいぶ経つが、ずっと支流を中心に釣りをしていて、それなりに釣果も出るようになっていた。
ただ、最近の本流漁期の延長や、やはり大きい魚を狙いたいという思いから、今年はずっと本流を中心に釣りをしている。

本流らしい、銀色の尺アマゴを一匹釣るのを目標にしていたが、なんとか7回目の釣行で実現することができた。
私のような腕のないアングラーは、釣り場に通うことでしか可能性を上げることができないが・・・結局のところ、釣れるまで釣りをすれば、いつかは釣れるのだな。

8,000円した年券も、完全にもとをとったよ。






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