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狩野川−1 2024年4月上旬


今年の狩野川本流アマゴ釣行も(実は)5回目。

今までの成績は4打数1安打。まあ、放流もなく個体数も少ない本流下流域で狙うのはヒットではなくホームランだから、とか、日釣り券も値上がりしたからもう年券分は釣りした、とか強がってみるが、単純に釣りが下手なのは事実。
ならば尚更、回数で確率をあげるしかない。

二回目の釣行で手にした28cm。瀬の開きについていた。


今回の釣行前の数日、伊豆は雨がちの天気が続いていた。狩野川本流大仁の水位情報では前回比で15cmほどの増水。ただ、徐々に引いてきている。

雨子がきっと動くに違いない。そう期待に胸を膨らませて走る伊豆縦貫道。


甘かった、そう思ったのは土手を降り、枯れ葦をかき分けて川岸にでた時。いつも渡渉するチャラ瀬が瀬になっている。水に浸かる押しも強い。
と言っても、昔、鮎釣りをやっていたころならなんでもない流れだが、今はタイツではなくウェーダーだし、何より中高年に劣化しているし。

・・しばし悩んだが、無理せず釣りができるエリアのみを撃つことにする。
ただ、いつもねらうポイントは荒瀬と化し、魚が入っていそうな気がしない。流れのないよどんだエリアが深瀬になったり、いつも見えている岩が水中に沈んだりしているのを狙っていくが、いつもはこんなところにはいないよなーと思いながら釣りをするので集中もできない。


一通りルアーを通して無反応。時刻は7:00。
本流の他のスポットに入っても同様だろう。午後になればもう少し流れも落ち着いてくるかも。。ということで、釣れない時の保険で持参した5.3ftのロッドを取り出し。今シーズン初めて、支流に入ってみる。


ただ、本流の水が高ければ、支流も水が出ているに決まっているわけで。

まあ、しょうがないので、速い流れの中の緩流帯を狙っていく。と、ほどなくヒット。

8寸くらいの、おそらく放流じゃないアマゴ。

その後も、虹鱒っぽい30cmくらいのがかかってジャンプして流れに乗って下ってバレたりと、結構賑やかな反応が返ってくる。
一時間ほど支流を上がったり下がったりして、魚も釣れた。そして少し落ち着いた。

もう一度本流に戻ろう。

水位も流れも変化はなかったが、水勢をみながら、よさそうなスポットを丁寧に攻めていく。

14時くらいに入った場所は、川幅が広く、ガンガン瀬の両脇に緩い流れがあり、水深もある。6cmのシンキングミノーをダウンクロスで流れの向こう側にキャストし、急流から抜けたところで、トゥイッチをかける。
10mほど下り、トゥイッチをかけた瞬間に、流れた草が引っかかったような重みを感じた。上流にロッドを引き上げると、生体反応。
やった、ついにきたぞ、とひょっとしたら声に出していたかも。下流で30cmくらいの白い魚体が身をくねらせるのが見える。ドラグが出る音。と、そこで重みは消えてしまった。

あ〜、という大きな溜息は、間違いなく出ていた。

魚の少ない流域で、一回のチャンスを逃すとどうなるか。フックが甘かったか、しっかりフッキングをするべきだったか、ドラグを緩めにセッティングすべきだったのでは、もっと慎重にやり取りをしておけば・・さまざまに浮かぶ、たらればの数々。


その後は当然なんの反応もなく、雨も降り出して、気温も下り、心折れ、夕まずめを前に納竿。

雨が降る中、土手の桜は満開。


春の狩野川本流、これで5打数1安打。
まだ鮎は見えないし、水温も上がるだろう。もっと状況はよくなるはずなので、もう少し通ってみたい。
皐月の季節に、場外ホームランをかっとばしてみたいものだ。




ただ、その前に今年一回目の支笏湖遠征の準備をしなくては。





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