2018年、マーケターとして出会って良かったプロダクト4選 & 個人的な今年の振り返り

個人的な今年の振り返り

2018年は自分にとって大きな転換点となった年でした。

1) 2年ほど副業で運営していた会社を売却した
会社の売却は、最初はデジタルな部分 - パワポ資料作りや業務プロセスの整理整頓など - で始まり、最後は司法書士さんを中心にハンコ・サイン・書類のアナログ地獄になる興味深いものでした。
副業EXITという先進事例を世に示せたのは良かったかなと(笑)。次はもっと大きく行きたいですが…。
また、この会社は全員副業という体制で事業を行っていたため(必要に迫られて)様々な角度から業務プロセス自動化を推進していて、その経験は大きな糧となりました。(とにかくSaaSに詳しくなったのと、引き継ぎ耐性の高いプロセスづくりができるようになったと思う)
あとはやはり、EXITできたこと自体が自信となりました。今まで多くのWebサービスを手掛けてきて初めて、ようやくキャリアとして認められるような出口を描けたかなと思います。

2) 区分マンション購入した
1で手にしたキャッシュの一部を頭金にして区分マンションを購入しました。これもマンションが欲しかったというのは半分で、もう半分は不動産の購入プロセスを実体験してみたかったというのがありました。やってみた感想としては、いい物件を探すのがとっても大変な事と、交渉によって変動する金額がデカすぎて口下手な人にとっては大変だろうなということ。とにかくゴリラ力が必要な分野だと思いました。来年は投資用不動産にも挑戦したい気持ちがありますが、市場的に困難な時代に入りつつあるかもですね…

3) 転職した
本業を転職しました。仮想通貨業界というまだ定石のない世界で日々勉強の日々ですが、ほぼゼロからマーケ基盤を立ち上げて一定の成果を出せつつあるので、これも自信になりました。これで思ったのは、自分はやはり既にルールがある所で一部を変革するような働き方よりも、ゼロから構築する方が合ってるな...という気持ち。改善するべき弱点なのかもですが。

2019年の抱負は...

引き続き、理想主義を現実にすることのみを考えて、妥協しないことです。

自分自身としては、新しいプロダクトをリリースすることが目標。去年から作っているものを必ず早期に世の中に出し、そして広めていく。このプロダクトは必ずこれからの世界に必要なものだと思っているので、発表できるのが楽しみです。

本業の会社では、刈り取り型のマーケに関連する挑戦はそれなりに達成できたので、LTVを重視したエンゲージメント改善系のマーケに重点を置いていきたいなと考え、最近はカスタマーサクセスやNPS関連の本をよく読んでます。

以下、今年マーケターとして出会ってよかったプロダクト4選です。

Asana

プロジェクトマネジメントツール。6月くらいに全社導入された気がします。それ以前はTrello(これも嫌いじゃないツール)を使っていたけど、比較して特に優れているポイントは「タスクの依存関係の管理」と「1つのタスクの複数ボードへの所属」が可能なこと。依存関係のあるタスクが全部コンプリートになると通知が来る機能等、細部が非常に優れています。

有料版にすれば、ガントチャート表示も可能です。
これ系のツールは無限にありますが、今後はAsanaを使っていこうと決めました。
(これ系のツールは、何を使うかも大事ですが、使うと決めたらそこに一本化することが最も大事かなと。逆に言えば、微妙なツールでもそれを全員が使っているのならある程度ワークする。)

Figma

2018年後半になって各所から紹介記事が出ているのでちょっと割愛気味で行きますが、Sketch 的なUIデザイン&プロトタイピングを完全なリアルタイム共同編集ベースで行えるツール。マーケター向けというよりデザインツールですが、マーケとデザインは密接に関わっていると思うので紹介。
「○○の部分できましたか?」「まだです!」
「○○の素材をちょっとだけ文言変更して出したいのですが良いですか?」「ちょっと素材格納場所を探すのでお待ちを、あ、イラレ入ってますか?」
上記のようなコミュニケーションが一切廃されて業務スピードが鬼のように上がりました。
ただし、最近になってアニメーション作成がUIデザイン文脈で強く求められるようになり、その部分の機能がリッチなOrigami StudioやFramer X等ざくざくと出てきたので、Figmaは正念場な気がします。でも大好きなツールなのでこれからも使い続けたいです。

Marketo

結構な歴史があるツールで、今さらかよ!って所ではあるのですが。
メールを中心としたMA(Marketing Automation)ツール。ファネル改善を主な目的として導入。
会員登録後にXしていない状態でN日経ったら○○というメールを送る〜的な一連のフォーメーションを数パターン実装。
結果としては大成功(だと思う)。高価なツールではあるものの、同じ効果をリタゲ広告等で実現するよりずっと安価に数字改善につながった。
スマートキャンペーンという概念が強力で、マーケターが「Xのタイミングでメールを送れば良いのでは?」と考えるようなことはすべて実現可能。

逆に言うとフレームワークが固まっているタイプのツールではないため、発想力がないと宝の持ち腐れになると思われます。

Robotic Crowd

ちょっと毛色が違いますが、2018年に(主にスタートアップ業界の外でw)流行ったRPA(Robotic Process Automation)ツールのひとつ。
昔、ネトゲ界隈等で流行ったUWSCに、便利なGUIと各種のAPI接続機能が付いたようなSaaS型のサービス。
APIに今世紀中には対応しないかもしれないようなサービスもオートメーションプロセスに含められるというのが最大のメリット。
Robotic Crowdは「開発者のためのRPA」という謳い文句もあり、GUIだけでなく独自のフロー記述言語でのプロセス編集も可能な所が特にGoodです。

RPAにはそれ自体いろいろ意見があることは承知ですが、僕的には「自動化のラストワンマイル」を埋めるためのスイスアーミーナイフとして重宝しています。確実に言えることは、APIは外部の人間が「生やしてほしい」といえば生えてくるものではないということ。
「APIは当然あるべきだ!」等と囃し立てて実現しないAPIをカーゴ・カルト的に待つよりも、今持っているカード(RPA)で勝負する、という姿勢は大事かなと思います。

#買ってよかったもの

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