めかじき

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ねむい

毎日毎日午前六時に、僕の部屋の窓に石を投げて僕を叩きおこし、挙句の果てに窓を割りやがったあいつの事を思い出している。 六時という時間は、季節によっては、夜のままであったり朝になりかけだったり、昼のままだったり夜になりかけであったりと風情があるねなんて、子供らしくない事ばっかり言っていた。不明瞭で不明確な六時が一番好きだなんて言葉は、小学生五年生になったばかりの僕には全くわからなかった。高校二年生になってやっと、彼女の言っていた意味が飲み込めて、やっぱり大人だったんだなと思う。

    • 緊急事態

      緊急事態だ。 英語リスニングのテストまで残り7分。 まだ余裕があると思っておにぎりを食べ始めた私は、 過去これまでにないくらい焦っていた。 おにぎりを開封し、海苔を巻いて手に持ったその瞬間、試験監督が教室内に入り、問題用紙を配り始めたのだ。このままではおにぎりを持ったまま問題用紙を受け取り、後ろの人に渡さなくてはならない。挙句の果てに、試験開始しても食べている可能性まである。なんという事だ。あまりにも間抜けが過ぎるだろう。 幸い、私の席は窓側から2番目。廊下側から配り始めたた