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DMMで7割引きで買った漫画を色々読んだ感想【読書感想】

どうも皆様お久しぶりです。道楽です。

この間、DMMブックスで「初回購入限定最大100冊70%オフクーポンプレゼントキャンペーン」が発行されていたので、色々と読みたくて読めていなかった漫画を買いました。
ちなみにエロ本を事前にFANZAで買っていたドスケベな人は対象外だったようです。なんだか現代の踏み絵みたいですね。

購入の様子は上の配信でもお伝えしましたが、コメント求むとかタイトルに書いてあるくせに最終的にほしいものを一人で選んでいます。やりたい放題やったなと一人反省しております。

さて、そうやってDMMのキャンペーンで購入した漫画を一通り読んでみたので、その感想を記事にしてみようと思います。

基本完結した漫画だけ購入していますので、ネタバレ等気になる方は注意してください。


機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズ

作品一本ではなく、シリーズで購入しました。その数なんと34冊
15年くらい前に鋼鉄の7人までは読んでいたのですが、その後ゴーストの話が出たときに「あれだけ綺麗に終わったクロスボーンガンダム、まだ続けるの!?」と何となく拒絶反応が出てしまい読まなくなっていたシリーズです。

ただ、ガンダム好きの友人やフォロワーから度々出てくるサーカスだのファントムだのアンカーだの首切り王だのといった、何それ面白そうな単語がずっと引っかかっていました。僕自身も当時ほど続編だのスピンオフに対する抵抗や偏見が薄れてきたこともあってか、機会があれば読みたいなあと思っておりました。

そうしたら何の因果か、DMMの7割引キャンペーンが始まり、しかも現行最新作のクロスボーン・ガンダムDUSTが最終巻が出たばかりだったので、じゃあまあ買ってしまうか!となった次第です。

全巻読破した感想を一言で表現すると「こんなんクロスボーンガンダムサーガやん」でした。

元々このクロスボーンガンダムシリーズは、F91の後日談の初代クロスボーンガンダムから、本編ガンダムシリーズのスピンオフのような立ち位置、言ってみればスターウォーズでいうローグ・ワンのような立ち位置が多かったのですが、DUSTはVガンダムの後の世界の話、今まで一度も描かれていなかった時代を描いた話です。他作品との整合性を気にしなくてよくなったからか、DUSTで物語のスケールが一気に広がりました。

時は宇宙戦国時代、人類全体が果てなき戦争で消耗しきった、誰も彼もが世界の終焉を予感しながら今を必死に生きている時代。MSの整備すらロクに行える人間もいなくなり、旧時代のMSをレストアしたものに乗り、略奪を繰り返す盗賊と人口増加による資源の不足に苦しみながらなんとか日々を生き抜く人々…。

そんなお先真っ暗な世界の中で連邦、運び屋、盗賊、コロニーの長、それぞれの立場や価値観を持った人間達がぶつかり、時には協力したりして、生きていく群像劇を描いたのがクロスボーンガンダムDUSTです。

こんな壮大な物語を見せつけられては、スターウォーズやんとも言いたくなりますよ。最終話を読み終わった時、その壮大さに少し涙腺が潤んでしまいました。個人的には読後感はトライガンマキシマムに近いものを感じました。次回作を作る予定はないらしいですが、スカルハートみたいにスピンオフをやってくれるといいなあ。


蛮勇引力

「覚悟のススメ」や「シグルイ」「衛府の七忍」で有名な山口貴由先生の作品。シグルイを連載する前の作品になります。愛蔵版を購入したので上下2巻の購入。

明るいエログロ快男児といった独特の作風が主流の作家さんなのですが、シグルイ~エグゾスカル零の頃は、描いている作者本人が作風に引っ張られて精神的に色々と参ってしまったという話もあるほど、ガラリと作風が変わってしまっていました。その後色々あって元の作風へと戻っていくのですが、蛮勇引力は作風が切り替わる前のノリに乗った作者の集大成のような作品になっています。

力強いワード、活躍する大和男児、気高く貫く人間賛歌。エログロや今の時代受け入れづらい倫理観もあるため、万人に勧められる作品ではありませんが、読んで元気になれる怪作でした。

この蛮勇引力、世界が新型インフルエンザウイルスの流行で一度滅びかけています。それを回避するために人類を機械進化させようとする神都と機械による進化を拒否する浪人者の戦いなのですが、ウイルスの流行を防ぐために夜の外出を禁止したり、防疫の名のもとに色々好き勝手やったりと、なんとなくこのところの情勢に似たものを感じました。

勿論全くの偶然なのですがこんな時代だからこそ読めてよかったなと思った作品でもあります。

銭ゲバ

作者はジョージ秋山先生。ジョージ秋山先生の作品を一度読んでみたかったので、インターネットでよくコマの切り抜きを見たことのある銭ゲバを購入しました。短いしね。

貧乏だったせいで母を死なせてしまった蒲郡風太郎が悪事に手を染めながら金の力でのし上がっていく話です。

どんなことをしても金を手に入れて、そのせいでマスコミに銭ゲバと罵られても平気な顔をしていた風太郎が結局最後まで求めていたのは気を許せる家族だったのだ、というオチなのですが、そこに行くまでに自ら幸せの萌芽を切り捨てていく展開が衝撃的でした。愚か者ってこういうことをいうのかと。

なんとも後味の悪い因果応報ともいえる終わり方ではあるのですが、そんな銭ゲバを決して嫌いにはなれない、なんとも不思議な漫画でした。

火の鳥 手塚治虫文庫全集

巷で噂のクソバードこと火の鳥が登場する、手塚治虫先生の作った超名作漫画火の鳥。今まで読みたい読みたいと思いつつ読んでいなかったので、この機会に全巻買って読んでみました。

火の鳥というタイトルなものの、火の鳥の登場頻度は話によってまちまちで、歴史の奔流のなかで足掻く人間とそれを神の目線から見下ろす火の鳥というのが大体の話で共有しています。こう書くと火の鳥ってクソバードじゃんと思うのですが、作品読むだけだとインターネットで見るほどクソバードしている印象は受けませんでした。マウント取ってくるので結局クソバードではあるんですが。

一見すると別の話が実は色んなところで繋がっています。例えば未来の話のいくつかに牧村という男が携わっていたり、猿田彦と呼ばれる一族が過去からの因縁によって、どんなエピソードにも必ず登場したりと、様々な人の繋がりが話を追うごとに見えてきます。未来編で出てきたロビタが復活編に深くかかわっていたのを知った時は、読みながら思わず声が出てしまいました。

完結前に手塚治虫先生が亡くなってしまったので、この漫画の終わりを知る機会は一生ありません。ですが、何十年たった今読んでも滅茶苦茶に面白かった漫画だったので、きっと壮大な終わり方を考えていたんだろうなと思います。

それと手塚治虫先生といえば、とんでもなく自由なコマ割りも特徴です。一瞬、ん?と手が止まるページがきたら、大体変なコマ割りをしているページです。変といっても決して適当にやっているわけではなく、読み方さえ理解できればすらすらと読めてしまうので、読者の視線誘導とか話の読ませ方とか、色々と考えた上でのコマ割りなのでしょう。そう考えると手塚治虫先生はロジックで漫画を作る人だったのだろうなあと考えてしまいます。

上でも挙げましたが、今読んでも全然見劣りしない名作です。もし読んだことがないという人は是非読んでみてください。


こんな感じでしょうか。実はあと一作品読めていない漫画があるのですが、これはまた別の機会に感想を書けたらと思っています。

では皆様、よい漫画ライフを。


youtubeやらboothやらやってます。興味を持った方がいたら、是非覗いてみてください。

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