記事一覧
人のつらさで自分もつらくなる醜悪さ
俺にはよくない癖がある。他人の悩みやつらさで、自分までつらくなるのだ。人の悩みを聞いて自分のことのように気分が悪くなるのである。
一般に、そういった特性は思いやりや想像力といった文脈で語られることが多い。他者に対する共感性が強く、相手の気持ちを強く受け取りすぎてしまうがゆえにつらくなるというふうに。
しかし本当にそうだろうか。いや、そうではない。よくよく考えてみれば、そこにあるのは他者に対する
やりたい仕事がないって話
俺にはやりたい仕事がない。何かやりたいことはないのかと聞かれるたび、そう答えてきた。すると最近の若者は夢がないだの覇気がないだの嘆く声が聞こえてくる。腑抜けと罵られたこともある。しかし、ないものはない。なくて当然ではないか。やりたいという気持ちだけではどうしようもないのだから。
そう、やりたいだけではだめだ。生活してゆけるだけの金を稼げて、将来の目処も立ち、場合によっては生きがいにもなり、日々前