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わたしのいちばんのコンプレックスは声だ。

わたしの声は女の子の声とは思えないくらい低い。とても低い。

しかも全然きれいじゃない。透き通ってない。
言うならば澱んでいる。

ひと言で言うと、かわいくない。


わたしのコンプレックスは、かわいくない声だ。



自分の声が嫌いだから、電話もそんなに好きじゃない。
既に対面でたくさん話してる人ならもういいけど、仲良くなったばかりの人とは絶対にしたくない。


正直、わたしはそんなに音痴じゃないと思う。
でも、声のせいで台無し。
この声じゃ、どんなに音程が正確でも、聞き心地は悪いだろう。
アイドルソングとかは似合わなすぎてもう地獄だ。
歌詞と声が合わないことはもちろん、歌っていて「声がかわいくないから合わないな」と思ってしまうことが本当に辛い。




かわいい言葉も
かわいい歌も
かわいい服も
かわいい仕草も

この声じゃ、全てのかわいいが似合わない気がしてしまう。





もっと高くて
もっとかわいい感じの声がよかった。





理想の声は、って言っても、もう少し高ければ全て理想の声みたいなものだけど、
特に憧れるのは、プロセカの小豆沢こはねちゃんの声だ。
声優は秋奈さんという方。
初めて聞いたとき、声がかわいすぎてびっくりした。
しかも、歌声はかわいいだけじゃなくきれいで、芯がある。聞いている人の心に響くような、そんな歌声。
ああいいな、この声になりたいと、何度思ったかわからない。



嫉妬する。
生まれた時からかわいい声の人が羨ましい。
それが当たり前で、羨まれてると考えたことすらないんだろう。
わたしがどんなに望んだって、その人にとって当たり前の、かわいい声は手に入らない。


わたしはまだ人として未熟だから、一生変えることのできないコンプレックスを前向きには捉えられない。
「この声でよかった」なんて言う日がくるとは思えない。

でもわたしはもう大人だから、無意味なこともしない。
「なんでこんな声に産んだの」と、同じく低くてかわいくない声のママに言うことはしない。正直めちゃくちゃ思うけど。
考えても声は変えられないから、できるだけ考えないように努めている。


ああでもそういえば、一度だけ、カラオケに行ったとき声をめちゃくちゃ褒めてくれた女のコがいて。
あの時は本当に泣きそうになるくらい嬉しかったな。
わたしのこの声も、好きになってくれる人がいたら………いや、いるわけないか。

生まれ変わったら、絶対にこはねちゃんみたいなかわいい声の女のコなりたい。
アイドルソングを心から楽しく歌ったり、女のコっぽいかわいい声でおしゃべりしたりしたい。


とまあそんな妄想をしつつ、今世はこの低い声で頑張って生きます🤚🏻


最後までご覧くださりありがとうございました🌙
なう(2023/04/14 22:58)

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