見出し画像

織姫神社と銘仙

こんにちは。
 
12月も下旬に差し掛かり、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私は、あっという間な時間に驚きつつもお正月が楽しみで仕方がありません(笑)
お正月は旦那の実家である京都に帰省します。旦那氏、親戚が織物関係の仕事をしていて、桐生の織物の話を聞いたことがあるんだよね…と言ってるので、詳しくそのお話を聞けたらと思っています!
 
それでは、前回、足利の織姫神社のライトアップについて触れましたが、今回はそのお話と織姫神社で行われていた銘仙灯りを実際に見て感じた銘仙の柄の印象や織姫神社についてお話したいと思います。
 
縁結びの神社とも言われる足利の織姫神社。北関東に来てドライブをしていたら、素敵な名前の神社がある!と思って行ったのが私は初めてでした。鳥居をくぐると登れるのか不安になるくらいの階段、そして登った先に現れる、緑の木々とのコントラストが綺麗な朱塗りの織姫神社があります。境内には恋人同士でかける南京錠が沢山あり、また足利はもちろん関東平野を高台から眺めることができ、この絶景は本当に心が清らかになりおすすめスポットです。
 
織姫神社のご祭神は、機織(はたおり)をつかさどる『天御鉾命』と織女である『天八千々姫命』の二柱の神様です。この二柱の神様は共同して織物(生地)を織って、天照大御神に献上したといわれています。そして、織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が織りあって織物(生地)となることから、男女二人の神様をご祭神とする縁結びの神社といわれるようになりました。また、織物をつくる機械は、鉄でできているものも多いことから全産業の神様ともいわれ、織姫神社はご縁を結ぶ産業振興と縁結びの神社と浸透していきました。
 
足利は古くから織物の町で、繊維業が盛んだったころ、織機を「ガチャ」と動かせば「万」も儲かるとして「ガチャマン」という造語が飛び交っていたほどだったそうです。そして、織物の産地として勢いのあった有志たちが足利織姫神社奉賛会を組織し、一度焼失してしまった織姫神社の新社殿建立に着手し、そこには当時織物で裕福だった機業家たちの知恵や富に溢れた施工がなされ、それは施工金額にも表れているそうです。
織物と織姫神社がここで繋がるのですね!この歴史を聞いて織姫神社に行き、実際に自分の目で見ると、織物の町としての誇りやプライドまでも感じれるような気分になりました。
 
次に、私が実際に見た織姫神社の銘仙ライトアップのお話です。
先月、足利では「足利灯り物語」として、市内の観光名所等でライトアップが行われており、織姫神社では、229段ある石段に銘仙灯りが90基設置され、また社殿のライトアップ、鳥居の両脇に大型の六角銘仙灯りが設置されていました。



 
多くの銘仙柄の灯りが石段に沿って飾られている情景は、とても綺麗で銘仙の柄の豊富さに改めて驚きもしました。銘仙の柄について少し学んだおかげで、これがアレだ!こんな組み合わせがあるのか~と楽しみながら、そして銘仙を理解しながら見ることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。
 
日本の伝統柄も銘仙特有の使い方で、伝統柄を奇抜な色合いにしたり、伝統的な柄でありながらも和の雰囲気だけではない印象のような柄がありました。また、花柄や道具を使った柄は、それぞれの組み合わせが大胆で、かつ印象的、工夫をなされた柄同士の組み合わせ、古さを感じさせない銘仙の面白さなど、、、これが昭和初期の頃に実現していたのかと思うと、ますます興味が沸いた私でした
 



 
良かったら、銘仙の柄について、マガジンの Vol.5、6で紹介しているので見てみてくださいね♪