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娘とつながりたい、ファーストサインの話

娘の気持ちが分からない

生後3か月を過ぎたあたりから、娘の自我が強くなっていることに気が付いた。生まれたばかりの頃は、食べたい・眠たい・気持ち悪い、といったところだったのに、「部屋を散歩したい」とか「おもちゃがうまく噛めない」とか複雑さも増してきて、うん、いまいち分からん…と正直感じていた。

そこで、ロイヤルセラピスト協会の講師によるファーストサインレッスンを受講してみた。


サインはさほど重要でない

ファーストサインの目的は、分かりたい、伝えたいという気持ちを相互に感じ合うことである。
重要なのは表情と声のトーンで、オーバーリアクションかつ赤ちゃんが好む明るい声で接する。加えて、ゆっくり伝えることもポイントで、1文字あたり2秒が目安(実際やってみるとせっかちな私は我慢が必要な速さ)。いつもゆっくりではなく、伝えたい単語や挨拶の時だけで良い。
土台となる表情と声のトーンがあって、その上に身振り手振り(サイン)が乗っかるイメージだ。
サインを早く出す、何個出せる等は重視しない。あくまでもサインはツールであり、赤ちゃんの表情や声色を観察してコミュニケーションが取れれば良しとする考え方だ。


なんでもない日々がちょっと楽しくなる

ファーストサインを学び、自身の表情と声のトーンに気を付けるだけでなく、娘の表情や声色にも注目するようになった。子供の顔なんていつも見てるけどなぁ、と思うかもしれない。しかし、感じ取ろうと意識をすることで同じように顔を見ても「今どんな気持ちかな?」「もしかしてこうかもしれない」と考える癖がつく。この変化は、良くも悪くも慣れてきた娘との生活に新たな楽しみをもたらしてくれた。

実践し始めてから日は浅いが、食いしん坊の娘はご飯関連のサインには大きくリアクションしてくれるようになった。言葉が話せなくともちゃんと伝わっている、そう思うと余計に娘が愛おしく、育児が楽しくなった。
娘も、多少なりとも同じように感じてくれているだろうか。「伝えるって楽しい」「伝わるって嬉しい」そんな風に思ってくれたら嬉しいなぁ。


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