音楽のこと 1. ピアノ

自宅にピアノがあったのと、およそ取り柄のない我が子になんとか手に技を持たせようと小学校入学と同時に始めたピアノのお稽古。
「始めたことを簡単に辞めるのは許さん」という母の圧(笑)と、出会った先生との相性がかなり良かったこともあって高校生までよく続いた。
ピアノ弾きとして大成することはなかったが学校の音楽の成績だけは労せず常に良く、お稽古を辞めた後も自分で弾きたい曲の楽譜を探してきては自分で練習する楽しみを得られたのだから、当初の母の目的は十二分に達成されたのではなかろうか。
ピアノを習った最大のメリットは、楽譜を読めるようになったことだと思う。
楽譜が読めれば、始めましての曲でも音を起こしてメロディを断片的でも再現できる。楽器の扱い方さえわかれば大抵の楽器をまずは手にとって演奏してみることだってできてしまうのだ。
かくして音楽という取り柄ーある意味生きる上でのの道具とも言えるーは私にとっては生命維持装置のわりかし重要なパーツの一つであることは間違いない。

「この子はこのままだと何もできない子になってしまう。勉強だってできるようになるとは限らないし・・・。何かこう、趣味になって長く続けられる技を持たせなきゃと思った。」
とは母の弁である。まさにグッジョブである。

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