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木婚式

10月7日が結婚記念日だった。5年目の結婚記念日を木婚式というらしい。去年は花婚式だったから花束を買って帰ったんだけど今年はどうしようかな〜と思って、「木婚式 プレゼント」とかで色々検索していたら、こちらのNoteを見つけた。

お互いに選書しあった本をプレゼント、ということで、31歳人間は本が好きなので良さそう〜! と思ってまるまる企画を盗用させていただいた。お題も木婚式にちなんで「木」にして、予算5000円の中でお互いに本を選びあった。めちゃ楽しかったので恒例行事にしたい。回顧録としてここに選んだ本を残しておく。

ルール
予算内で「木」をテーマにして本を選び合う。
以上。

舞台は池袋のジュンク堂。今回はいっしょにでかい本屋に行って、それぞれ本を選びあって終わったら集合、という形式でやった。前もって色々候補を考えてたんだけど、結構店舗にない本もあったので、次回は前もって用意して当日渡し合う形式でもいいかも。ルールの改定の余地ありだけど広い本屋をうろうろして探すのも楽しかった。

1冊目(私→31歳人間)
『植物誌』(佐藤達夫著)
ペラペラと中をめくってみると、綺麗な植物のイラストになんか良さげな短文が添えてあって良さげだったので選んだ。全然よく知らずに選んだんだけど、筆者は官僚として働きながら植物画を嗜んでいたらしい。人生の密度が濃い。31歳人間も作者のWikipediaを読みながら「これ……いいじゃん」と言っていました。

2冊目(31歳人間→私)
『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聞いた森の声』(ペーター・ヴォールレーベン著)
私「これさぁ……候補でした」
31歳「あぶねー!!」
読書メーターで木とか樹木とかで検索すると出てきたんだったと思う。ドイツで100万部売れた本らしい。木のことについて全然知らないからこれを機に見聞を深めたい。「ドイツで長年、森林の管理をしてきた著者が、豊かな経験で得た知恵と知識を伝える、樹木への愛に満ちた名著」だって。読むのが楽しみ。

3冊目(私→31歳人間)
『発芽/わたくしが樹木であれば』(岡崎裕美子著)
ちょっと短歌を齧った人間なので歌集も混ぜたいな〜と思って選んだ。「体などくれてやるから君のもつ愛と名の付く全てをよこせ」とかの有名歌しか私も知らないけど、タイトルが今回の企画にぴったりだったので。良いね。

4冊目(31歳人間→私)
『あるノルウェーの大工の日記』(オーレ・トシュテンセン著)
木の仕事をする人、ということでノルウェーの大工の方のエッセイ。労働をして生きるということについて、手を動かして仕事をする職人の筆者が書いているもので、なんかの書評を読んで31歳人間が読みたい本リストに入れていた本だったらしい。人の生活に興味があるのでこれも読むのが楽しみ。

5冊目(私→31歳人間)
『嘘の木』(フランシス・ハーディング著)
全然読んだことない本なんだけど宮部みゆきが帯文書いてて、良さそうだったのと、翻訳ミステリは私はあんまり読まないジャンルなのでこれを機に読んでみよ〜と思って入れた。

6冊目(31歳人間→私)
『冬の森番』(青野暦著)
詩集。31歳が「これ2600円くらいするから迷ったんだけどどうしても入れたくて」と言っていました。
めっちゃ良い……! 画面だと良さが伝わらないと思うんですけどちょっとざらついた紙の装丁も良くて、散文詩的な詩も好きだ。

7冊目(私→31歳人間)
『自然散策が楽しくなる!葉っぱ・花・樹皮で見わける樹木図鑑』
あっても良いかな〜と思ってストレートに図鑑にした。これを持って散歩に行く会とかしたい。天気の良い日に新宿御苑に行きたい。

総評として、かなり良いバランスになったんじゃない?と満足しました。エッセイがあり、小説があり、図鑑があり、詩や歌集もあり、選ぶのも楽しかったし相手が選んでくれた本を読む楽しみがあるのも良いなと思いました。

ちなみに総額は
私 990+1540+1320+1650=5500円
31歳人間 1000+1870+2640=5510円
二人とも予算オーバーで失格です。お疲れ様でした。

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