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「お礼はいらないから、次の人を助けてあげて」広告宣伝課 I・S

その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。

そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。

第8回は、広告宣伝課で働くI・Sの a motto です。


ー 大切にしている言葉を教えてください。

なんか、色々考えたんですけど。

大切にしている言葉、たくさんというか、いくつかあって。その中でも、私の人生を大きく変えた言葉なんですけど。

自分がすごく辛かった時に、助けてくれた友達がいて。その友達に、お礼をしたいと伝えたんです。

そうしたら「お礼はいらないから、次の人を助けてあげて」と言われたんです。


ー 自分には返さなくていいから、困った人がいたら助けてあげてと。

そう。

私はもともと、臆病で、引っ込み思案の性格で。人の目を気にしてしまうんです。

例えば、困っている人がいた時に、声を掛けていいんだろうかって思ってしまうことがあって。荷物を重そうに持っている、おばあちゃんとか。

人に優しくありたい、というのはあるんです。身近な知っている人であれば、できるんですけど。見ず知らずの人に声をかけるのは、苦手だったんですよ。

でも、その友達の言葉を受けてからは、一歩踏み出せるようになりました。

それに、友達にとって私に手を差し出すことが当たり前だったんです。

それがすごくかっこよくて、私も当たり前に誰かを助けられる人になりたいと思ったんです。


ー 背中を押してくれるんですね。

そうですね。

私がとても辛かったことというのが、なんというか、とてもナイーブな問題で。その友達も声を掛けていいのか、どこまで踏み込んでいいのか、悩んだみたいなんです。

でも、辛そうだから、見て見ぬふりはできないし。余計なお世話かもしれないけどって。一歩踏み込んで、声を掛けてくれたんですね。

私も友達に心配かけたくなかったから、なんか言われても「大丈夫だよ」って言っていたんですけど。そう言っている顔が、ボロボロだったみたいで(笑)。

友達も一歩踏み出して声を掛けてくれたんだから、自分も勇気をだして踏み出そうって、思うようになりましたね。


私は社長みたいに、世界中の人々が幸せになれるようにとか、大それたことは言えないですけど。

自分が関わる範囲の人が、少しでも幸せになったらいいなって。辛いこと、苦しいことがなるべく少なく、笑顔で過ごせたらなって思っているんです。

でも、優しさについて、考えることもあります。


― 優しさについて考える。

私は優しく在りたいって思っているけど、誰かに対して私がしたことが、本当の優しさなの?って思うこともある。

それは優しく在りたいっていう、自分のエゴなんじゃないかって。

でも最近は、少しづつ考え方が変わってきて。

仮にそれが自分のエゴだったとしても、何もアクションをしなかったら、何も起こらない。

だけど、自分が動けば、相手にとってプラスになるかもしれない。だから、一旦やってみようと、思うようになりました。


― それは大きな変化ですね。きっかけとかありますか?

名優に入社したのが大きいかもしれないです。

なんだろう。名優って、そういう行為を受け入れてくれるというか。アクションすることを否定されないじゃないですか。

そういう経験が積み重なって、心理的ハードルが下がったんだと思います。

あ、この流れでもう一個!もう一個あります、大切にしている言葉。


― お、2個目。なんでしょう。

ありがとう」って言葉を、すごく大切にしていて。

私「ありがとう」じゃなくて、「すみません」っていっちゃう人だったんですよ。

人に何かをしてもらった時も、反射的にすみませんとか、ごめんなさいと言ってしまう。

でも、感謝の気持ちを伝えるのには、ありがとうって言わないとちゃんと伝わらないじゃないですか。

ごめんなさいとかは、感謝ではない。

自分が何かした時も、小さいことでも笑顔でありがとうって言われたら、嬉しいから。

だから自分も何かをしてもらった時に、きちんと感謝の気持ちを伝えたい。笑顔で「ありがとう」って、きちんと伝えることを大切にしています。


― 朝はテンション低いですけどね(笑)。

そんなことないです(笑)。



(聞き手:優一)

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