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【2024年4月版】滅菌技士(滅菌技師)とは?取得方法や合格率など、実際の滅菌技師がわかりやすく解説します。

滅菌業務に関わる方であれば、「滅菌技士(師)」というワードを一度は耳にしたことがあると思います。

「滅菌技士(師)ってどんな資格?」
「どうやったら取得できるの?」
「取得するメリットは?」
「第1種と第2種は何が違うの?」
「資格を更新するにはどうすればいいの?」

こんな疑問を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、滅菌技士(師)という資格の概要や取得するための方法を、実際の滅菌技師がわかり易く解説します。

この記事を読めば、滅菌技士(師)の概要と取得するために何をすべきかを理解することができます。

更新日:2024年4月1日
公開日:2023年6月29日


1. 滅菌技士(師)とは

1-1. 日本医療機器学会が認定する資格

滅菌技士(師)とは「医療施設に関連した滅菌供給の知識と実践に優れた技士を養成すること」を目的として、一般社団法人日本医療機器学会が認定している資格です。


1-2. 認定制度は2000年に発足

滅菌業務を日常的に行っているのは、何ら特別な資格を持たずに、滅菌現場での永年の経験によって滅菌技術を修得した医療職員であることが殆どでした。これらの職員はこれまで、縁の下の力持ちとして資格のないままに定年退職を迎えてきました。

このような現状を鑑みて、現場からの強い要望もあり、日本医療機器学会が2000年に第2種滅菌技士の認定制度を発足させました。その後、2003年に第1種滅菌技師の認定制度が開始されています。


1-3. 認定者の多くは看護師や滅菌受託業者、滅菌関連メーカーなど

滅菌技士(師)の認定者の多くは、中央材料室で勤務している看護師や医療職員、滅菌業務を受託している滅菌受託業者の職員です。また、滅菌業務に関連する滅菌器や各種製品のメーカーの方々も取得しています。SALWAYのアドバイザーも、各種滅菌技士(師)を取得しています。


1-4. 最近では歯科衛生士の受験も増えている

歯科クリニックにおけるハンドピース機器の使いまわし問題が大きく報道されたこともあり、安全な滅菌業務に注力する歯科クリニックも増えてきています。その影響もあってか、近年では歯科に勤める歯科衛生士が滅菌技士(師)を受験・取得するケースも増えてきているようです。


1-5. 滅菌技士(師)は国家資格ではない

滅菌技士(師)は日本医療機器学会が認定する資格であり、医師や看護師のような国家資格ではありません。

しかし滅菌業務は、手術や診療に使用される器材の安全性を保障する、患者の命に関わる極めて重要な業務と言えます。

SALWAYというブランド設立の背景には、この滅菌業務の重要性を一人でも多くの方に伝え拡げたいという強い想いがあります。


1-6. 第1種、第2種の2種類がある

滅菌技士(師)には、第1種滅菌技師と第2種滅菌技士の2種類あります。第1種は、第2種の上位資格にあたります。つまり、第2種を取得していないと、第1種を受験、取得することはできません。詳しくは、次章以降で解説します。


1-7. 取得するメリットは滅菌業務に関する知識の定着&深耕

滅菌技士(師)を取得するためには、医療器材の滅菌業務(再生処理)について網羅的に学習する必要があります。滅菌技士(師)の取得に向け学習することで、滅菌業務の知識を深めることができます。

また、普段行っている業務の意味合いを深く理解することが出来たり、逆に改善すべきポイントが見えてくるというメリットもあります。滅菌業務について体系的に勉強しているという、客観的な指標になるのが滅菌技士(師)と言えます。


1-8. 滅菌技士(師)の会員ページ(日本医療機器学会会員)とログイン方法

滅菌技士(師)を取得し、日本医療機器学会の会員になると、専用の会員ページへログインすることができます。こちらのホームページでは、所定単位の取得状況などを閲覧することができます。

ログインIDやパスワードは、滅菌技士を取得した際に学会より通知されます。

専用ホームページのログインはこちら


1-9. 滅菌技士(師)と滅菌管理士は違う

滅菌技士(師)に似た資格に、滅菌管理士があります。滅菌管理士は、滅菌サービスの提供を行う滅菌受託業者向けの資格です。日本滅菌業協会が認定しています。

滅菌管理士について詳しく知りたい方は、こちら


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