【劇団の代表作『タイタス・アンドロニカス』が無料公開中です】
研修生2年目の頃、この作品にとって何回目かの再演がありました。稽古初日、膝を抱えて読み合わせを見学しました。初日とは思えないほど、濃密な読み合わせで、驚いたのを覚えています。
「ああ、この人たちは、この作品を上演することに命をかけているのだな。」と感じたのです。キャストを変えながら何度も何度も上演されてきた『タイタス・アンドロニカス』。その歴史への敬愛と意地のようなものを目の当たりにした、そんな気持ちになったのです。
あの日があったからわたしは山の手事情社に入団を決めたのだと思います。
今回無料公開となっているのはその時の上演ではありませんが、紛れもなく山の手事情社の『タイタス・アンドロニカス』の歴史のひとつです。
今となっては手前味噌になってしまいますが、それでも、わたしの敬愛する人たちの素晴らしい仕事ぶりをどうか、目の当たりにしてください。
6/30までです。
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