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【新時代への挑戦】ロストミュウ解説【全文無料】

こんにちは。名状ぴーまん@9xhHmです。
Twitterで沼ワード連発を好む野菜です。一応シティリーグで優勝準優勝している名状しがたい緑野菜なので、よろしければTwitter等フォローおねがいします。
今回は先日の桃屋杯でbest8に残った『ロストミュウ』の解説をします。
ミュウVMAXの新しいデッキタイプで、タイトルの通り新環境や既存のミュウVMAXの回し方に一石投じる意気込みで作りました。先にTwitterにレシピを載せましたが、予想以上の方々が興味を持ってくださり嬉しい限りです。
2週間クォリティで机上論込みの内容ですが、ご容赦ください。

■ロストミュウとは

ロストミュウは雪道式ミュウVMAXにロストスイーパーやウッウなどロストの要素を組み込んだデッキタイプです。
アクロマの実験とロストスイーパー1回でウッウの特性が発動する為、実質無コストアタッカーを様々なプランと組み合わせることが可能です。

MTGの三大アーキタイプ(アグロ、コントロール、コンボ)で分類するとロストミュウはアグロ要素が強めのコントロールデッキと言えるでしょう。
(簡単なイメージを載せるとアグロ《ビートダウン》は序盤から高火力で殴り倒したり後1から殴り始めること、コントロールは手札干渉や特性ロックなどの妨害を絡めつつ戦うこと、コンボは必殺技です。)

雪道ミュウは手札干渉のジャッジマン、特性ロックの雪道、耐久のサイコジャンプなど数多くのコントロール要素を兼ね備えていますが、そこにロストを絡めることでウッウの中打点アグロも付与されました。

予告ですが、ポケカにおけるコンボについてはきっと次回のnoteで触れます。

一番の魅力は噛み合いの綺麗さ

クイックボールががレギュ落ちして以来、ミュウVMAXの基本的な手札消費のカードはハイパーボールとウッウロボに限定されました。その為、以前より手札が詰まりやすくなったのは明白で、その問題の解決を目指し新たな手札消費のカードとしてロストスイーパーに着目。

ロストスイーパーは自分の手札を1枚ロストゾーンに置いておたがいの場のポケモンのどうぐやスタジアムをロストするカードです。
手札消費のカードとして見た場合、確かに手札は減るものの発動するために盤面にポケモンのどうぐが必要になります。その為、これを安定した手札消費に昇格させるにはポケモンのどうぐを増やす必要がありました。

ポケモンのどうぐは手札から自然に消えるカードで森の封印石の存在から増やしても安定性にさほど影響ありません。
この調整をした際、序盤からロストが溜まりやすい構築であることに気づき、ウッウ(とアクロマの実験)を入れることで後1おとぼけスピットの選択肢を増やすことに。そこから微調整でロストミュウが完成しました。

この構築の魅力は何といっても噛み合いの綺麗さです。
ロストスイーパーは元より雪道多投と相性が良く、更にポケモンのどうぐを増やしたことで安定した手札消費のカードとして昇格。
ポケモンのどうぐは手札から直接盤面に消えるカードで動揺にフュージョンシステムの質も上がりやすいです。
そうしてデッキを回しつつ肥えたロストゾーンや多めに採用したこだわりベルトをウッウが残さず利用してくれます。ウッウはベルトを巻いて戦うのがベストであり、ベルト付きウッウの強さは後に解説します。
シナジーが噛み合う上、それなりにパワーも担保されています。大満足の自画自賛。ウッウがフュージョンならさらに気持ちいい。

デッキタイプの比較

既存の型とプランや構築を比較しつつ解説。

フュージョン式(カミツレのきらめき)と違うところはアクロマの実験が攻撃の条件を満たす以外にドロー兼山圧縮のカードとして働くところです。3枚ドローしつつ山札が2枚削れるのでお得ですね。
またウッウがフュージョンのポケモンでは無い為ドローに制限がかかるもののロストスイーパーの多投で手札消費札が多く、フュージョンエネルギーなどの不純物も存在しない為、安定性に分があります。

そして、雪道を多投しているデッキなので雪道とおとぼけスピットを気軽に絡められるのが最大の利点。
フュージョン式の場合、後1からVを飛ばせる火力を出せますがメロディアスエコーの要求もあって雪道を気軽に絡めることができません。
その点、110(140)点で打ち止めなものの雪道やジャッジマンと絡めやすいウッウはフュージョン式と十分差別化ができています。
とはいえフュージョン式のメロエッタはやはり最強すぎる非エクアタッカーです。ルギアVstarやミライドンexなどと打ち合いやすい為今の環境と相性もよく、多少のデメリットを背負ってでも扱う強さはあります。

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私は雪道クロススイッチャー式を握っていないので構築から見れることだけを話します。
雪道クロススイッチャー式と比較するとクロススイッチャーこそ無いものの代わりに後1から相手を殴るプランを採れるのが魅力的です。スイッチャー式は雪道ジャッジマンがあるとはいえ先殴りされやすい後行は辛いはずと予想。
ただクロススイッチャーも優秀で雪道ジャッジマンをしつつ裏を狩るのは雪道クロススイッチャー式の特権です。先行の比較だとクロススイッチャーの存在から雪道クロススイッチャー式に軍配が上がります。
とはいえ対ルギアVstar、対ミライドンexを踏まえるとこれらのデッキはバトル場にVが棒立ちしたり先1雪道が重いことも多い為、個人的には後1おとぼけスピットを優先したいです。

■対戦

抑えておきたい強ムーブ

対戦中の立ち回りですが、特に後行では1-1-3-3と相手にウッウ2体を押し付けつつ先にウッウ2回とミュウVMAX2回でVを3体取り切るプランが強力です。先行でも可能ですが、雪道ジャッジマンを絡めてミュウVMAXで殴る方が早い場面も多いです。
このプランはフュージョン式ミュウVMAXで多く使われていて、相手に後殴りと4回以上の攻撃を強制しつつ自分は先殴りの4回攻撃で2-2-2とサイド取り切ることができます。
ですが、ウッウ自体は110(140)点のアタッカーであるもののメロエッタのように法外な火力を出さないことから、相手は比較的無視して1-2-3(ドラピオンVと仮定)の3体取り切るプランを狙おうとするでしょう。その為、雪道ジャッジマンを上手く絡めて相手にウッウを取らせるよう誘導するか1-2と取られた後に雪道ツツジでドラピオンVのプランを防ぎます。

ウッウ

このデッキのウッウは実質無コストの中打点アタッカーです。
ロスト4枚は比較的簡単に貯まります。何度も述べていますが、後1雪道おとぼけスピットはそれなりに強力で、上振れすると雪道ジャッジマンおとぼけスピットも可能です。

素点は110点ですが、ベルト込みの140点はVstarを確定二発できるラインで優秀かつ重要です。
例えばウッウでVstarを殴った返しに裏のミュウVを狩られた場合、140点なら2度目の攻撃で前のVstarを倒しきることができ、ミュウVMAXを出す必要がありません。(ミュウVMAXを出すと1-2-3の目標にされやすい)

ちなみに140点の非エクアタッカーで代表的なのはフュージョンのデオキシス、バディキャッチのエルレイドなど(両者共にダブルターボエネルギー付き)
特にデオキシスは実際にフュージョン式ミュウでこの動きを行います。

先ほど述べた通り、ウッウはサイド1枚のポケモンなの上で述べた通りメロエッタと違って単体でのパワーに欠けていて回避されやすい為、雪道ジャッジマンを絡めて強引に1-1を押し付けたり1-2と取られた返しに雪道ツツジでカウンターします。

ここまで強味や扱い方

ここから問題点

手札干渉と併せやすいといいつつも手札干渉と併せる場面が限定されやすいところなど気になります。
上限が140点の為、無傷のVやドラピオンVでVMAXが取られた際、悠長にウッウで殴らず雪道ツツジテクノバスターで返すことが多いです。メロエッタはMAX280点まで出せる最強のポケモンですが流石にウッウにその覇気はない為、実戦でウッウと手札干渉を併せる場面は自ずと絞られます。

また先行の場合はウッウから殴ることが少ない為、腐る場面も相当あるでしょう。そうなるとクロススイッチャーが恋しくなるかもしれません。
とはいえ、盤面に応じて無コスト非エクを扱えるのはやはりそれなりに強いです。環境によって扱い方も変わることも考慮するなら将来性はそれなりに期待できるかもしれません。

後、ウッウはフュージョンのポケモンではないのでフュージョンシステムでドローする上限が減りますが、そこはスイーパー込みで回るのでなんとかなります。

各対面の立ち回り

いちげきルギア

先行の場合、大抵は雪道ジャッジマンから
後行の場合は雪道おとぼけスピットから入ります。後行雪道ジャッジマンの択も覚えておきましょう。
バンギラスVがウッウで処せない&ミュウVMAXを一撃するアタッカーなので一度起動されると手に負えないことが多々。雪道依存の立ち回りになります。
上振れされると手をつけられないですが、アーケオス1体や雪道を乗り越えられないなどといった事態は十分あり得るのでそれなりにやれるはず。
もし雪道を乗り越えられても捲りたい場合はバンギラスV+ギフトエネルギーの強固な盤面を崩す為にシンオウ神殿かうねりのおうぎを採用してツツジを併せる必要があります。

ロストギラティナ

当然ですが、先に殴った方が有利です。
後行の場合、1-1-3-3を押し付けて1-1-2-2を取ることを意識します。1-2-3とされると厳しい為、前述の通り二度目のおとぼけスピットは雪道ジャッジマンを絡めましょう。
ギラティナ側が後攻で先殴りされた場合、サイコジャンプで立ち回るのも面倒なので雪道ボスの指令で2-2-2に臨むのも一考。先行ギラティナはきっと追記します。

ミライドン

先行脳死雪道で抗います。
雪道を貼りつつミュウVMAXで2-2-2を狙うプランが板です。
この際、適度に雪道を剥がされてドラピオンVやエレキミライドンで走られた場合は諦めましょう。ウッウは使用しないでしょう。

後行の場合、後1おとぼけスピット→ボスの指令おとぼけスピットでサイド2枚から入ることが多いです。
この際、何処かで1-1を相手に押し付けるわけですが、あなぬけのひもやボスの指令で1-1を回避された場合は雪道ツツジに頼りつつ2-2-2と取り切ります。
最近はクレッフィ採用が減った為、ここでは考慮外にするつもりでしたが最近またクレッフィ増えそうですね。

■最後に

いかがでしたか。
ロストミュウは構築こそ雪道スイッチャー式に近いもののフュージョン式や雪道スイッチャー式と並ぶ新デッキタイプとして十分成り立っていると思います。
ただいちげきルギアやミライドンが流行っている現環境だと接戦になりやすく勝ち切るのが大変だと感じます。正直すぎる個人の感想ですが、今の環境だとアグロに寄せたフュージョン式がおすすめです。
とはいえ、安定性の高いデッキでそれなりの強ムーブも存在する為、CLなどの長期戦では相手の下ブレを拾いやすくそれなりに打ち合えるデッキとして重宝できるかもしれません。
まだまだ発展途中のデッキタイプなのでこれから末長くお付き合いしたいししてくださると幸いです。

近いうちにシティリーグ準優勝のターボハピナスの紹介も行うつもりなのでそちらも覗いてくださると嬉しいです。自分で言うのもあれですが、ターボハピナスの方がとんでも構築でとんでもムーブ連発しているので一見の価値ありです。

ここまで辛抱強いご愛読ありがとうございました。
また何処かでお会いしましょう。

名状ぴーまん

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