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温泉と施術と東洋医学 —— 【十音 暦と湯と身体】第5号完全版

足の裏は世界と身体全体とつながっています。ここでは誰もが裸足。足裏から聴く今日の調子はいかがですか?明治温泉を選んでくださってありがとうございます。諏訪のリフレクソロジスト十音(とおん)です。

明治温泉のロビーで毎週土曜日に足から整体をしています。ロビーの窓からは、スクナヒコナを祀った石碑が見えます。医薬・温泉・まじない・穀物・知識・酒造・石の神だとのこと。とにかく「明らかに治る」を全部任せとけ、みたいなご担当ですね。

「治る」の意味は人それぞれ。ウイルスに勝つことや傷がふさがることだけでなく、ご自身の不調のストーリーを理解するだけで「治って」しまうこともあります。十音は足に触れながら、その方の身体で起こっていることを自然界の現象に見立てて症状改善のストーリーを組み立てます。その時に使うのが、古代東洋の哲学「五行論」。自然とヒトとがまだ分かれていなかった頃の「物語の薬」でもあります。例えば、このおたよりの季節は処暑-白露-秋分にまたがりますが、次のようなことが気になっておられませんか。

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