自分の仕事の整理(その2)

今回は設計の仕事を自分なりに整理しようと思います。
設計は6年半やってきました。こっちの方が経験は長いです。

【設計の仕事内容】
⇒一言でいえば、、
営業、企画が上げた商品の概要、仕様(スペック)から、
必要な構成部品の1品1品を図面にすること。

例えば椅子。
”身長170cmの人が快適に食事ができる椅子。”
を作るるために、

-足
-ひじ掛け
-背もたれ
-クッションと本体

と、
組付けるための
-ねじ
-接着剤

の一品一品の形状、材料を決めて図面にすることです。
これが設計の仕事です。

座る人が快適なように
●座った時の高さ
●ひじ掛けの高さ
●クッションの柔らかさ
を決める必要がありますが、、
ここは営業、商品企画の仕事かもれしません。
会社によりけりかと思います。。

ただ壊れないように足、ひじ掛け、本体の
●太さ
●形状
●材料
●支柱の数
を決めるのは設計です(デザインと相談しながらですが、、)。

仕事の流れとしては、
(形状検討)⇒(見積)⇒(試作品作成、改善)⇒量産立ち上げ
です。

(形状検討)
営業や商品企画から出てきた商品の仕様から形状を決めます。

-壊れないこと
-安いこと
-小さいこと
-製造可能なこと
を念頭に一品一品の形状、精度を決めます。
強度計算して壊れないように形状決めます。
そして、図面化します。

(見積)
図面を元に製造先(内作の場合は生産技術)に見積を作成してもらいます。
目標コストを達成しているか確認。
未達の場合は形状や材料や製造方法や製造先を再検討します。


(試作品作成、改善)
コストと製造先が決まれば、試作に入ります。
試作品を作って商品の性能確認。問題あれば改善します。

そして、量産まで立ち上げます。

【必要な知識、能力、スタンス】
必要知識は、、、
●製品自身の知識
●製造方法の知識
●材料の知識
●組付け方法の知識

能力は、、
●ものつくりのセンス、カン
商品仕様から安く、軽く、強い、作りやすい形状を決めること
図面、実物、現場、見て課題を見つけ、
具体的な改善案を出せるかどうかです。
特に図面作成の段階で課題を見つけれるか
これはやっぱり、、エンジニア全般に言えることなのですが。

【あと良い設計者】
●より安く、作りやすく、軽い形状にできる
●ダメな設計をした時に起きる問題を把握している。
●商品企画により良い仕様の形状を提案できる。
●製品の形状を見ただけで、良い、悪いが直感で判断できる。

【設計も生産技術の違い】
●必要な能力とかいったものは基本いっしょだと思います。ただ必要な知識が違うと思います。
●設計は仕様から製品形状を決めます。ので、大量生産の場合、色々(大きさ、コスト、強度など)制約があって、製品形状の決定の自由度が低いと思います。 生産技術は製品形状からライン、設備、治具、工具を準備するので、ライン、設備、治具の決定の自由度が高いと思います。最終的に現場でなんとかできる場合もあります。

【設計向きな人、生産技術向きな人】
●設計向きな人
 ⇒その商品自体が好きな人。椅子自体が好きとか。
●生産技術向きな人
 ⇒その商品もだけど、機械全般が好きな人

今回、生産技術と設計の仕事を自分の中で整理してみたのですが、、
設計の仕事の方が言語化しやすかったです。
具体例、留意店、出しやすかったです。
生産技術はまだ2年、設計は6年半。
この経験の差かと思います。

ただ、設計と同じ視点で再度考えれば、生産技術の仕事も見えてくる?かと思いました。

ではでは、、


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