変愚蛮怒 最初のクエストに行く

前回あなたはアンバライトのレンジャー(あるいはそれ以外)として辺境の地に誕生した。
もしまだキャラクターを作っていないなら、先にこちらを読んでみて欲しい。

移動する

これが変愚蛮怒の基本の画面だ。

あなたは今すぐモンスターを殺したいと思っているだろうが、その前にすこし操作の説明をしたいと思う。
変愚蛮怒は古いタイプのゲームなので、初心者であるあなたには優しくない。
しょうがないからあなたの方で歩み寄るしかない。
そういうゲームなのだ。

画面中央にある最先端の美麗なグラフィックを出力することのできるパソコンで描画されている@(アットマーク)があなたのキャラクターだ。

画面の左側にはステータスが書いてある。
種族、称号、レベルなどだ。
所持金の下の記号は現在の装備品のシンボルだ。

ためしに4キーか←キーを押すと一歩左に動く。
移動には基本的にテンキーを使う。
ノートパソコンなどでテンキーがついていない場合は、Home、End、PageUp、PageDownの各キーが斜め移動に対応している。
もともとフルキーボード専用のゲームだったので、ノートパソコンで操作しにくくても許してやろう。
寛容の精神だ。
この配置を変えたい場合はヘルプを読んで欲しい。

Shiftキーを押しながら移動をすると、障害物や曲がり角、扉などまで一気に走ることができる。

装備を変更する

ではEキーを押そう。
EquipのEだ。

現在の装備品の一覧だ。
初期装備は職業によって違うが、どれも間違いなく粗末なものだ。
&は何も装備していないことを示す。

Escキーで閉じる。

このウィンドウに限らず、全てのウィンドウはEscキーで閉じることができる。

次はIキーで所持品の一覧を出して欲しい。

選択した領域の魔法書1冊ずつと、いくらかの食料と松明、矢を持っている。
これも選んだ職業や種族によって違いがある。

せっかくなので松明を装備しよう。

Wキーを押すと、何を装備するかを訊ねられる。
そこでDキーを押すと、松明が装備できる。

「松明(2500ターンの寿命)(g)を光源にした。 」
というメッセージが表示されたはずだ。

Eキーを押して装備を確認すると、光源の欄に松明が装備されているのが分かる。

これは光源だけでなく、剣や鎧を装備するときも同じだ。
大変重要なのでよく覚えておこう。

矢とランタンを買う

初期の所持品はさっきも言った通りショボい。
せっかく弓があるので、矢を買い足しておこう。

ついでに、松明ではなくランタンを買っておくととても役に立つ。

1のシンボルに重なると雑貨屋に入る。

あるいは、街中を探索して片っ端から店に入ってみても良い。
その間に死ぬかもしれないが、その場合は変愚蛮怒を再起動してクイック・スタートを使えばいい。
今のうちならすぐに復帰できる。

「ローグライク」を知っている人ならば聞いたことがあると思うが、このローグライクゲーム(特に古いタイプのもの)では、乱数の神が全てを支配している。
何が言いたいかと言うと、あなたが雑貨屋に入っても、欲しいものが売っているとは限らないということだ。

雑貨屋に矢が売っていなかった場合は武器屋も覗いてみると良い。
そこにも無かったら……まあ、強く生きて欲しい。

店内で使えるコマンドは画面の下に書いてある。
売り買いや装備変更、売り物の詳細の表示などだ。

さて、矢とランタンを買ったら、雑貨屋の向かい側にある宿屋でクエストを受けに行こう。

ランタンを装備するのを忘れずに。

殴る

あなたは野蛮なので、早くモンスターを殺したくてうずうずしているはずだ。
あなたにとって幸いなことに、変愚蛮怒の世界には法律などという高尚なものは無い。

その代りにあるのは、*動くものはすべて殺せ*という原則だけだ。

このゲームでは殴るという行為は非常に簡単で、相手の隣のマスに立って相手の方向に移動しようとすれば良い。

やった! クリティカルだ!

汚いイタズラ小僧は死に、街は少しきれいになった。

弓を撃つ

こんどは、せっかくだからさっき買った矢を使って汚いイタズラ小僧を殺そう。
弓矢は撃たなければならない。
Fキーを押すと射撃ができる。

まず、どの矢を撃つかを決めて、次に誰に向かって撃つかを決める。

射程内にモンスターが居る場合、*(アスタリスク)キーを押せば一番近いモンスターにターゲットが合う。
他のモンスターを指定したい場合、+キーで次に近い順に、-キーで遠い順にターゲットを合わせることができる。
あるいは、テンキーや矢印キーでカーソルを動かして狙うこともできる。

ターゲットを合わせたらTキーで決定し、射撃する。
あなたの運が良ければ命中するはずだ。

当たらなかった場合は当たるまで射ればいいし、当たっても死ななかった場合は死ぬまで射ればいい。
それから重要なことだが、撃った後の矢は、落ちているところまで行ってGキーで拾う必要がある。
ダンジョンに潜っていると矢の補給は難しいので、矢の再利用を積極的に行わなければならない。

クエストを受ける

さあ、ようやく本題だ。
宿の中に入ってQキーを押すとクエストが受けられる。

宿では、クエストを受ける他に宿泊や食事ができる。

宿で宿泊すると、HP/MPが回復し、6時か18時の近い方まで時間が進む。
時間については、夜になると野外が暗くなるくらいしか変化は無く、ダンジョンの中では関係が無い。

あなたのキャラクターは、食事を取らないと死ぬので、食事は重要だ。
初期アイテムの中にも食料があるので、当座はそれで食いつなぐことができるだろうが、当然食べればなくなるので雑貨屋で買い足す必要がある。

宿では人間用の食事しか出てこないので、幽霊や吸血鬼などの普通の食べ物を食べられない種族では世話になることは無い。

Ctrl+Qキーを押すと現在のクエストの一覧が見れる。

オベロンと混沌のサーペントはバラモスとゾーマみたいなもので、こいつらを倒すことがこのゲームの最終的な目標だ。

依頼どおり裏の家に行くと、>(下り階段のシンボル)がある。

ここに入ればクエスト開始となる。

ダンジョンの中はことほどさように暗い。
光源なしでは手元も見えないくらいだ。

ランタンは半径2マスの範囲を明るく照らしてくれる。
松明の場合は半径1マスだ。
この1マスの差が結構バカにならないので、過去に何かあってどうしてもランタンを使うのは嫌だという場合以外はランタンを使おう。

この「もの言えぬ証人」クエストは、このエリアに居るモンスターをすべて倒せばクリアとなる。
もしあなたが攻略情報をネットに頼ることに抵抗がなければ、Wikiに完璧な記事が書いてあるので見てみると良い。

鍵のかかったドアを開ける

部屋の中を少し進むと、鍵のかかったドアがある。
ふつうの扉なら、そのまま移動しようとするだけで開いて通ることができる。

しかし、このクエストの扉には鍵がかかっていて、
解錠を試みるには、テンキーや方向キーでドアの方に進もうとすれば良い。

あなたのキャラクターがよっぽど器用であるか、よっぽど幸運でない限り、鍵のかかったドアが一発で開くことはない。

そういう時は、Ctrlキーを押しながらテンキーや矢印キーを押すことで、鍵が開くか、モンスターが寄ってくるなどのアクシデントが起きるまで延々と解錠を試みることができる。

あとは全部殺すだけだ。

宝箱を開ける

このクエストには、固定で宝箱が配置されているので、開け方を先に書いておこう。

宝箱というのは心躍るもので、夢とロマンが詰まっている。

しかし、おたからというものは当然ただで手に入るものではない。
宝箱には鍵がかかっているものだし、罠がしかけてあるかもしれない。

そんなときはSキーで探索をしよう。

Sキーを押すと、周辺にある罠や隠し扉を発見することができる。
ただし、この発見確率もステータスに依存するので、怪しい場所を何度も繰り返し調べることになるだろう。
まあつまり宝箱の隣でSキーを押しっぱなしにするのだ。

やっぱり罠がしかけてあった。

こういうときは、Shift+Dキーを押して、罠を解除しよう。
この作業も、技能が低いうちは失敗する。
押しっぱなしだ。

最後に、Oキーを押して宝箱を開ければ、おたからはあなたのものだ。

死んでしまった場合

さて、クエストの進行に話を戻そう。

初心者であるあなたは9割9分の確率で死んだだろう。
そうでないなら才能がある。

今まで黙っていたが、このゲームではキャラクターが死ぬとデータが消える。
正確には、墓と思い出だけは残るので、完全な消滅ではないが、今のあなたにとってはあまり救いにはならないかもしれない。

そして、このゲームではプレイヤーキャラクターはあっけなく死ぬ。
あまりにもあっけなく。
それも、その全てがあなたのミスや不注意によってだ。

その死因は多岐にわたり、一つずつ数えていてはキリがない。
こんなページがスコアサーバにあるくらいだ。

とにかく、一度死んだキャラクターは二度と生き返らない。
だから死なないように気をつけるしか無い。

しかし、もしあなたのキャラクターが死んでしまった時は、どうか恥じること無くスコアサーバに送ってやって欲しい。
それはあなたのキャラクターが確かに存在した証であり、将来あなたがこのゲームをクリアし、こんなこともあったと思い出して笑える日が来たときのためだ。

決して性格の悪い古参変愚蛮怒プレイヤーがTwitterに流れる死亡ログを眺めて悦に入るためではない。

もういちど始める

さっきあなたのせいで死んだキャラクターの種族や名前やステータスはセーブデータに保存されており、クイック・スタートにより同じ条件で始めることができる。

変愚蛮怒を起動した時に、ファイルから開くを選び、キャラクター名のついたファイルを選択すれば良い。

やった! また最初からだ!

クエストをクリアしたら

「もの言えぬ証人」は、何度かやってコツを掴めば難しいクエストではない。敵の殲滅を終えたら、入ってきた階段の上に乗って<キーを押し、外に出よう。

ここでもういちどCtrl+Qを押すと、クエストが達成している旨のメッセージになっている。

もう一度宿屋に行ってQキーを押し、達成報告をしよう。

すると、ささやかなお礼がもらえる。
やったぜ。

外に出ると、目の前に指輪が落ちている。
=は指輪のシンボルだ。
名前が少々違うかもしれないが、どうということはない。
ランダム性の一環だ。

アイテムの拾いかたは覚えているだろうか?
Gキーだ。

これにてあなたの最初のクエストは終了だ。
素晴らしい成果だ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?