3回目の入院2
前回の話はこちらから。
ある日のことだった。
主治医が消えた。原因は看護師さんたちも知らないようで謎に包まれていた。
というわけで私の主治医はしばらく違う先生になった。しかし、どういうわけか私が病院の外へ飛び出して行ったとき(前回記事参照)の先生である。
「ヤブだ!!!!」私はショックだった。
…
隔離が解除になった。
最初は前の主治医が話していた通り個室を選んで入れさせてもらった。
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私の誕生月は10月である。そう、病院で誕生日を迎えた。母が某激安ケーキ店でケーキを買ってきてくれて個室で食べた。
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個室に移ってから1週間程度経った頃だろうか。大部屋に移りませんか?と提案された。快適だったこの空間とも今日でお別れか。私は列の真ん中の大部屋に移った。
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睡眠薬の調整の話をしていたときのことだった。
「前の主治医の先生が丁寧に調整されたものだから私がいじるのは避けてもいいですかね?」
えー!?匙投げられた!?内心ショックだった出来事の1つである。
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(時系列がぐちゃぐちゃになってきてるが、思い付いた順に書いてるのでご了承願いたい。)
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今回の入院は特別誰かと仲良くなることはなかった。誰とでも挨拶を交わす程度の仲だった。しかし、退院が決まる間際に大部屋の人たちと少し話せるようになった。
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ついに今日が退院日だ。なんだか寂しいな。この社会から隔離されて守られて休める場所とも今日でお別れだ。先生、看護師さん、2ヶ月間ありがとうございました。
やっていけるかなぁ。不安だ。でも、少しずつ前に進めるといいかな。
…
最後に私を呼びに来てくれたのは1回目の入院で初めて会った看護師さんだった。これも何かの運命だろう。もう会うことはないと思うが。
退院を祝福するかのように外はいい天気になっていた。冷たい風が体をキュッと引き締める。
こうして2ヶ月間の入院は終わった。
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