2020/06/22; 酸素

今朝、貧血になりました。電車の中で。もう最悪です。

思えば、朝ごはんを食べた後から予兆はありました。何かお腹痛いな〜と思ってたんですよね。電車乗るまでは全然平気だったのに、15分ぐらい立っているとどんどん目眩してきて、ぶっ倒れるかと思いました。

車内で貧血に苦しんでいるとき、どこからともなく「酸素の奪い合い」という言葉が脳裏に浮かんできました。酸素が奪われる、負けるわけにはいかん...と深呼吸してみても、もう僕の分の酸素は残っていないようでした。
乗客全員がマスクを着けた満員電車。その中で俺一人が苦しんでいる。何これ、この世の絶望?何かの風刺画?

何とか会社の最寄り駅までたどり着き、ホームのベンチに腰を下ろしました。冷たい水をください できたら愛してくださいと思いながら顔を上げると、僕の瞳は友人の背中を捉えました。「Iくん!」僕は叫びました。

Iくんが差し出してくれた水を飲んでしばらく休むと、徐々に血液が巡り始めました。
堰き止められていたものが動き出すことで、万物の流転を感じます。あぁ友よ、酸素よ、世界よ、ありがとう。

この地球、70億人が酸素を奪い合って生きています。いや人間だけでなく、あらゆる生物がこの奪い合いに参加しています。僕も、これを読んでいるあなたも、誰かの酸素を奪って生きているということです。
だからどうしろという話ではありませんが、突如自分の酸素全て奪われたらと思うと...怖いですね。

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