2020/05/27; 僕たちは英語が話せない

英語。中学生の頃からずっと勉強している。なのになぜ俺は英語を喋れないのか。その理由が分かった気がする。

さっき晩ご飯を食べながらテレビを見ていたら、芸能人たちが送り仮名のクイズをやっていた。間違っているものを探せという問題で、「自から (みずから)」とか「栄る (さかえる)」とかが間違いとして出題されていた。正直、楽勝すぎてクイズになってないだろ、とか思いながら見ていたが、ふと何で楽勝なの?と思った。

こんな簡単な送り仮名、考えなくても分かる。それはなぜか。知っていて、覚えているからである。日本語のネイティブである俺は、漢字の送り仮名も読み方も書き方も、途方もない量を覚えているから、「考えずともできる」のである。

じゃあ、俺が英語で喋ろうとしている時はどうか。”I’m so excited.” みたいなごく簡単な文なら「考えずとも言える」が、”I’m so excited to watch the movie because many of my friends confidently recommend it to me.” などと複雑な文を述べる時はめちゃめちゃ考えているではないか。こんなんですらすら話せるわけないだろ。

正直な話、これまで基本的な英文をめちゃめちゃ覚えろ!という勉強の仕方には嫌悪感があった。大事なのはわかるけど、何より大変だし、いまいち必要性が分かんないんだよなぁと思っていた。考えながらだとちょっと話すのは遅くなるけど、それでもいいじゃんと思ってた。
けど違うわ。それは俺がまだ英語を受験勉強の延長だと思ってただけだったわ。

言語を話すということは、まさに「考えるな、感じろ」ってことなんだよな。
考えなければ話せないうちは、相手が理解しようと頑張らなければ理解してもらえない、他力本願だ。こんな調子では「英語勉強中」というレッテルをいつまでも剥がすことはできないだろう。

めちゃめちゃな量の基本的な英文を覚えてからではどうか。相手と自分の間に基本的な英文という共通認識があるからこそ、「考えずとも分かる」ようになる。英語を感じられるようになり、自力でコミュニケーションが取れるようになるというわけだ。これが英語を話せるってことなんだろう。

今日は、英文をひたすら「考えずともできる」レベルまで暗記することの重要性を初めて認識した日であった。大変だけども、やってみようかな。

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