2021/08/21; 出張に行って気づいたこと

先週、就職してはじめての出張に行った。とは言いつつ、先輩の出張に下っ端の俺が付いていった感じだ。業務時間中に外出する新鮮さにワクワクしつつ、先輩と一緒に電車に乗り込んだ。

先輩は俺より7つくらい年上で、いつもその先輩から指示を受けている。頭がよく、人が良く、家庭も円満そうな、言うなれば憧れの先輩だ。そんな先輩と、出張先への1時間半、(ほぼ) 初めて仕事以外の話をした。

中でも驚いたのが、先輩が入社1年目の頃、自分の誕生日に近所のケーキ屋さんでホールケーキを買い、1人で全てたいらげたという話だ。合理的に仕事をこなす先輩には似合わないようなあどけない話に、心から笑ってしまった。仕事用の作り笑いではなく、素直な笑顔になれた瞬間だった。そして俺はこの先輩のことが好きだなぁと、確信した瞬間でもあった。

パンデミックの影響で忘れかけていたが、職場のみんなそれぞれに、仕事以外の人生がある。そして人間性や個性とは、画一的に制限された仕事ではなく、仕事以外のところに現れるのだ。

どうやら俺は「仕事」というフィルターを通して先輩や同僚を見て、それだけがその人の全てと判断していたようだ。甚だ勘違いをしていたと言わざるを得ない。

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