2020/05/24; ほぼ日曜日

久しぶりに、「ほぼ日刊イトイ新聞」を訪れた。普段はブックマークから行くのだが、たまたま今日は「ほぼ日刊イトイ新聞」と検索した。1番上に表示された https://www.1101.com をクリックすると、見慣れたほぼ日のホームページでなく、思いがけない言葉が現れた。

Only is not lonely. といい言葉である。

英文法としては間違っており、意味がわかるまでしばらく時間を要した。しかし「1人は、寂しいことじゃない」と理解した時、なるほどほぼ日のコンセプトってこういうことだったのかと理解した。シンプルだが、奥ゆかしい言葉である。インターネットが盛んになった今、1人でいることは別に寂しいことでも何でもないのだ。

いい言葉だな、と思って早速”Only is not lonely.”を検索する。するとこんな記事が出てきた。

https://www.1101.com/darling_column/archive/2_1106.html

何とこの言葉、糸井重里さん本人が2000年ごろに考え出した言葉だそうだ。2000年といえば私がまだ4歳の時...。ようやく携帯電話が普及してきた頃じゃないだろうか。そんな頃からこんなインターネットの本質を突くような言葉を生み出すとは、さすがである。

さて、ほぼ日では、毎日「今日のダーリン」が連載されている。糸井先生が毎日書くエッセイのようなものだ。私は「今日のダーリン」に憧れてこのnoteを始めたような節があるけれども、今見比べてどうだろう。真似すらできていないではないか。

改めて糸井先生の「今日のダーリン」を読むと、私なら何の気無しに見過ごしてしまう物事をいろんな角度から見つめていることが分かる。世界の解像度が違うとはこういうことを言うのだろう。私は世界を平面図でしか見られていない。一方糸井先生は、上から、右から、斜めから、と多様な角度の投影図で世界を見ている。

まさに今の私に足りないのは、投影図で物事を見ることである。せっかく毎日noteを書いているのだから、色々な視座に立って文章を書いてみようと思った。例えば今、このnoteを読んだ人のことを考えてみる。「いつも大層なこと言う割に全然実行しないじゃねーか」と思う人がいるだろう。確かに、嘘つく練習とか全然できてないし、それは仰る通りと言わざるを得ない。けどそれは私も思っていることだから、わざわざ言わないでほしい。

そういうことじゃなくて、例えば「今日のダーリン」に「何で今日は爪に注目したの?」と尋ねてみる。私の中の架空の糸井先生はこう答える。『爪を切るのが昔から嫌いなんだよな。何とかして好きになろうとしているんだけど、いくら考えても好きになれないんだ。』

なるほど。何で爪が嫌いなんだろう。『1番は面倒だからさ。あとふとした拍子に人を傷つけちゃったりするし、汚れやすいし。そのくせ汚れたら不潔に見えるし。どんなにこちらが好きになろうとしても、嫌なところが多すぎて生理的に無理!って思っちゃう。』
なるほど、確かに爪が長くなって汚くなるのは嫌だなぁ。けど中学生の頃、身長はなかなか伸びなかったけど爪はよく伸びていて自分の成長を実感した思い出があるから、私は嫌いにはなれないなぁ。クラスの女の子にその話をしたら、思いの外ウケたのもいい思い出かも。
『そういう見方もあるよね。』

こんなやり取りを頭の中でやってみたら、投影図で世界を見られるようにならないだろうか。何より頭の中の糸井先生は、どんなに失礼なことを言っても怒らない。何を聞いてもいいのだ。

このnoteは、上手い文章を書くよりも毎日続けることに重きを置いている。今後もにこにこペースで進めていきたい。

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