2020/12/02; 2度あったことは3度あってほしい

さて、今日は最近我が身に起こった、よかったエピソードを紹介しよう。

5年ほど前、Twitter全盛期の頃。今とは違って大学生はみんなTwitterを見ており、「ラーメン食べた」みたいな下らない日常をネットの海へと呟いていた。信じられないかもしれないけど、クラスのマドンナ的な存在もツイートしてた時代があったんだ。例に漏れず、俺もTwitterにハマっていて、日がなネタツイを考えたりしたものだ。

ある日、俺はほんの思いつきでこんなツイートをした。

「戦国鍋TV、また見たいなぁ」

戦国鍋TVとは、俺が小学生くらいの時にTVK (テレビ神奈川) 他でやっていたテレビ番組である。「何となく歴史が学べる映像」をキャッチコピーに、現代に戦国武将が現れたら?みたいなコントを行う、オモシロ歴史ショーだ。俺はこういう「何これ?!」系の笑いが好きだったので、子供ながらに衝撃を受けた。その衝撃を、何の拍子にか思い出して、久しぶりに見たいという気持ちをTwitterで表明したのだった。

ツイートしてからしばらくして、ふぁぼついたかなーなんてTwitterを見る。余談だが、当時は今で言う「いいね」のことを「ふぁぼ」と呼んでいた。通知欄を見ると何と、部のマドンナ的存在であったKちゃんがリプライをくれていた。

「私もそれ見てた!面白いよね〜」

内容は忘れたが、何かそんな感じのリプライだった気がする。内容はさておき、Kちゃんは容姿端麗・品行方正で絵も上手く、それでいてどこかミステリアスなオーラを感じさせる女の子だった。モブの俺は、当然Kちゃんとろくな会話をしたことはない。舞い上がった俺は、急いで返事を思案する。しかし茹で上がった頭でいくら考えても上手いこと言えるはずがない。こんなようなことを言った気がする。

「分かる?今度語ろうぜ!」

それ以来、Kちゃんと話す機会はなかった (いや何回かあったけど戦国鍋TVについて話すことは一切なかった)。嬉しくも切ない、青春の1ページである。

そして時は流れ、つい数日前。再び俺は戦国鍋TVを見たくなり、YouTubeで検索した。すると何と、「戦国鍋TV」から「戦国炒飯TV」に名を変え再スタートしているではないか!この感動は誰かに伝えねばなるまい。そこで俺が取り出したツール。もうお分かりだろう。Twitterである。

「戦国鍋TVが戦国炒飯テレビとして復活してる!感動!」

友人達はもうほとんどTwitterから姿を消し、みんなインスタへと移住してしまった。狭い俺のTwitterコミュニティに、こんなツイートに反応する者などいるはずがない...かに見えた。

諦めかけた俺の目が捉えたのは、あるリプライだった。

「先輩も戦国鍋TV好きだったんですね!私もファンです!!」

温かい暁光の如く降り注ぐ声。その声の主は、部のヒロイン的存在だった後輩のTちゃんだった。Tちゃんは戦国鍋TVが本当に昔から好きで、DVDなんかも持っているらしい。これはすごい。見上げた愛である。嬉しくなった俺は、いつの間にか戦国鍋TVのBlu-ray Box (16,000円) をポチっていた。Tちゃんと次会った時は、しっかり戦国鍋TVの話題を出そうと思う。

まさか戦国鍋TVを通じて、2度も人気者とお話しできるとは。人生、何がきっかけになるか分からんね。2度あることは3度あるはずなので、戦国鍋TVから始まる人間関係を、これからも大事にしていきたいと思います。
今YouTubeで見られる戦国炒飯TV、皆さんも時間あったら見てみてくださいね!リンク貼っとくんで!

https://youtu.be/N40JL37_KBM

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