2021/01/27; ノスタルジーと言うより、憧れ

ふと懐かしくなって、大学の頃に吹奏楽部で演奏した音源を聴いた。当時の練習風景や先輩から受けたアドバイス、同期の愉快な言動、後輩の演奏姿などが次々と思い出される。あの時、確かに俺は作品制作の輪の中にいたのだ。何だか信じらんないな。

就職してから、みんなで何かを作るという経験とは縁遠くなった。音楽を続けてはいるけど1人でやっているだけだし、1人暮らしだから誰かと料理を作ることもない。そんな生活を続けていると、みんなで音楽を作っていた日々が夢だったかのように思えてくる。ノスタルジーと言うより、憧れに近い。当時の音源を聞くごとに、みんなカッコいいなぁ、羨ましいなぁなんて感傷が押し寄せてくるのだ。当時は何とも思わなかったのにな。

しかし思い出が憧れであるからこそ、俺は超越しなければならない。あの思い出は、懐かしむためだけにあるのではない。更なる歓びを追求するためにあるのだ。あの尊い日々を超えるため、自信を持って進んでゆけ。俺。

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