2020/06/10; 新言語秩序

昨日はamazarashiのライブ映像の配信を見て、そのまま寝てしまいました。新言語秩序 ver. 1.01、いや素晴らしかったです。

新言語秩序とは、人々が人々の発言を監視し合う世界を描いた作品です。楽しい、嬉しいしか言えない、当たり障りのない世界。批判や愚痴などを言おうものなら、「教育」されてしまいます。辛いことも嫌なことも、声には出さず押し殺さなくてはいけないのです。
ロックバンドのコンサートでありながら、小説の朗読や観客のスマートフォンを使った演出はまさに唯一無二で、現代芸術作品の1つとなっています。

僕はこのライブのDVDを持っているので、今回の配信は改めての視聴になりました。以前見たときは、ちょうどある広告がSNSで炎上し、広告を取り下げたというニュースが話題になった頃でした。そして昨日、インターネットでの誹謗中傷や自粛警察なんかが物議を醸しているこの時期に、再び視聴しました。

新言語秩序はファンタジーじゃない、もうすぐ近くまで来ているんだ...。そう思わざるを得ません。
今だって、Twitterで一般人が何気なく呟いた言葉に何万もの批判が寄せられています。まさに監視ですよね。もはや人々は進んでこれを行い、怒りの矛先を探しているようにも感じます。もしその矛先が自分に向けられたら...怖くて仕方ありません。
私たちは新言語秩序のテーマを重く受け止め、考えなければならないのではないでしょうか。

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