たべることへの情熱
きっと私は、生まれた瞬間から「たべること」がすきだった。
幼い頃からずっと「たべること」に情熱を注いできた。それはもう執着と言っていいほどに。
私が3才くらいの時のこと。家族でプールに行ったらしい。私は覚えていないのだけど、プールについた私はフランクフルトを猛烈に欲しがった。
ついて早々、泳ぐより先にたべる。もぐもぐタイムの到来である。もぐもぐもぐもぐ…それはもう、幸せな時間だったに違いない。
しかし、そんな幸せなひと時に事件が起こった!
しびれを切らした姉が「泳ぎたい」とごね始め、母を連れて泳ぎに出てしまったのだ。
これは困った!母を連れて行くなんて!!!と焦った私はフランクフルトを一気に口に詰め込み、プールへと走り出した!
向かった先は大人用プール。うきわも持たず一気に飛び込む私。
次の瞬間ッ!
ゴボゴボゴボ…
沈んだ。浮かぶこともなく大人用の深さのプールに沈んでいったのだ!焦った大人たち。すぐに駆け寄ってきてプールの中をジャバジャバと探す…
そしてドバッと引き上げられたその時…!
私はプールの中でもフランクフルトをもぐもぐし続けていた…。沈んで苦しいはずなのに食べ物は逃すまいとするその根性…今考えても笑える。
幼い頃の私の「たべること」に対する事件はたくさんある。なんでも口に入れてしまうので、カードやピン留を食べて歯の間に挟まり抜けなくなった…なんてことは日常茶飯事で、今もよく聞かされる話だ。
だから、今も「たべること」への情熱を注いでいることになんの疑問もない。むしろ、それが私らしさだと思っている 笑
だって、きっと私は、生まれた瞬間から「たべること」が大好きだったのだから。
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