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医療職を目指した原点と、やりがいの話。

病院という臨床現場で働きはじめて1年目の今。

思い描いていた世界と違うところだってあるし、
私にできることは何もないと実感したり、
年功序列なんだとか、
同期と一緒にされて私も同じように思われるのは嫌だとか、
たくさん葛藤したし、
こんなはずじゃなかったとも思ったし、
学生時代のキラキラな目の輝きがどんどん雲っていってる気もした。

私がやりたいことはたくさんある。
ほんとうにたくさんある。

いろんなことに挑戦するし、
手を出すし、
並行してやってるから、
本当は手一杯なのかもしれない。
全てに手が回ってないかもしれない。

今の職場環境に愚痴を言って、
どうせ無理だし、って諦めたり、
なげやりになったりもして、
勉強なんかせずに遊んでる時もあった。

楽しいだけのことに逃げてる時もあった。

表面上は楽しそうに見えてるかもしれない。

でもぜんぜん幸せじゃない。

てかそれなら働いてる意味ない。

楽しくもなくて、やりがいもないなら、
なんのために働いてるの?

わたしはお金のためだけに、
業務をこなす仕事はできない。
ってつくづく感じた。


でも本当にやりたいことは何?
幸せだと感じるのはいつ?

って自問自答してみたら、
私がなりたくて目指した今の職業なんだって思う。

じゃあなんで楽しくないの?
それはわたしが遠慮してるから。

2年目の先輩を抜かしちゃダメだって思ったり、
先輩を立てるために、
わたしはまだまだなんで、って言いながら、引っ込んでたり。
本当にまだまだだったら意味ないのに。

もっとやりたいこと、
知りたいこと、あるじゃん。
なに引っ込んでんのわたし。

できないって決めつけてるのはきっと私で、
やりたいことをやりたいって正面から伝えて、
跳ね除けられたら、
またぶつかればいいじゃん。

やりたいことはやりたいって言わなきゃ伝わらない。

そしてやりたいと思うなら、
それを姿勢で示さないといけない。

でも学ぶことを苦には感じない。
だってやりたいことだから。

このエネルギーをまた引き出してくれた先輩の言葉がすごくありがたいし、いい意味で原点に戻れている気がする。

なんでこの仕事を選んだのか
何がしたいことなのか。

そこが本当に大事で
そこが揺らがなかったら、
目指すべき場所にはどこへでもいけるきがする。

私は人間が好き。
命の尊さが好き。
儚くも美しいこの生を感じ合いたい。

だから医療の世界に飛び込んだ。

だから人の命を救える人になりたいと思う。

目の前で死にゆく人を見ることなんて普通はなかなかないんだけど、
その瞬間に自分に何ができるのか。

わたしの原点であり、根本はここだと思う。

でも綺麗事ばっかりも言ってられないのが現場。
どれだけ力を尽くしても、
救えない命もそこにはある。

みんながそれを知らないだけでたくさんある。

その場所で働くわたしができること。
それは生半可な気持ちで働かないということ。

精一杯学んで知識をつけて、
臨床での実際とその知識をリンクさせて深めていく。

精一杯で命に向き合うこと。

一筋縄では語れない、
個人によって異なる身体の状態に合わせて、
自分の知識とスキルをフルに活用する。

それでこそやりがいを感じられると思うし、
わたしがやりたいことはそれだし、
それでこそ幸せだと感じられるんだと思う

心臓が止まって、
PCPS(経皮的心肺補助装置)を回していた患者さんが、復活して自分の足で歩いて帰っていくすがたをみると、
やっぱり絶対幸せだもん。

燃えてる。
やりたいこと、幸せを感じられること。

それが仕事にあるってのも、すごく幸せだな。

精一杯走るぞ。
また折れそうになったら、この文章を読んで
原点に立ち返ろう。

社会人いちねんめ、
いろんな葛藤と人間関係に揉まれて、
よく頑張った。わたし。


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