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人生は面白くて複雑な山脈

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この気持ちはなんだろう。
この気持ちはなんだろう。

目に見えないエネルギーの流れが
大地から足の裏を伝わって。

この気持ちはなんだろう。

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これは私が小学生時代に児童合唱団で歌った曲で、とても印象に残っているもの。

この歌詞を今までに何度、
頭の中で反芻したんだろう。

その度に、
(この気持ちはなんだろう)
と自分の心に問いかけているんだ。

自分の心の中に生まれでてくる
新しい気持ちに出会う度に、
自分で自分に問いかけているんだ。

はじめての気持ち、
ふしぎな感覚。

出会ったことのない心の声に、
耳を傾けているんだ。

自分の心なのに、
自分の心じゃないみたいだ。

自分の心の声なのに、
ほんとうの心が分からなくて、
なんだか自分に都合のいいように
答えを当てはめている気がするんだ。

頭で考えるものではないんだ。

でも心そのものを知ろうとする時に、
心そのものでそれを知ることはできるんだろうか。

大人になるにつれて、
心に従うことを忘れているんだきっと。

積みかさなる時間が、
心に鍵をかけてしまったんだ。

解き放つエネルギーを失ってしまったんだ。

ああ、
なんて切なくて苦しいんだろう。

あふれ出す心のエネルギーを
いつまで閉じこめておくんだろう。

不安や不満や悲しみや怒り。
喜びやときめきや愛しさや尊さも。

あふれたその瞬間のキラキラを、
無惨な灰のように押し込めてしまっている。


笑顔なのに心は泣いている。
涙が止まらないのにとっても幸せ。

そんな矛盾した心と身体で生きる私たち。

大切なのは、
心を守り続けること。

傷を負っていても、みえないよ。
心だから。

みえないけど、みんな持ってるから。
抱えてるから。

ひとりだけじゃないから。

だから、歩いていけるんだ。

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