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統合医療ってなに?の話

トウゴウイリョウ??

聞いたことある人もない人もいるだろう。
聞いたことがあっても詳しく知らない人もいるだろう。

今日はそんな「統合医療」のお話。

早速、統合医療を簡潔に述べるとすれば、
「西洋医学と東洋医学の融合」と言える。

2012年度に厚生労働省は統合医療について、
「近代西洋医学を前提として、これに相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせて、更にQOLを向上させる医療。医師主導で行うものであって、場合により多職種が協働して行うもの。」と位置付けている。

まあ難しい定義は置いといて、
「西洋医学だけじゃなくて、
東洋医学をプラスして治療することで、
もっともっと人間としての生活をよりよくしていこうよ〜」ってことですよね。

西洋医学→病気
東洋医学→病人全体
を治療対象としてることを考えると
さらに分かりやすいかもしれません。

誇張して言えば、
西洋医学では病気だけをピンポイントに対象として、そこを治す為には副作用もいとわない。

副作用が出ればまた、
別の薬剤を使ってその症状を抑えよう。
でもそんなモグラ叩きじゃあ意味がない。

しかし東洋医学は病人全体を治療対象とするので、病気自体の治療と同時に、
その病気によって引き起こされている精神的、身体的マイナス要因までも取り払うことができる。

リラックス効果、ヒーリング効果も増大し、
健康的な心身状態を保つことができる。

じっくりゆっくり治療する根気が必要かもしれないけれど、確実に身体が健康体へと導かれていく。

健康的な身体を保つというのは「予防医学」という概念にも繋がってくる。


現代の医療は日進月歩でますます発展し、高度化しているのは間違いないが、
それによって医療業界の行く先が、
どんどん人間らしい健康な姿とかけ離れていってしまっている気もしてならない。

健康被害のある物質で、健康を取り戻す。

「病気を治す」という目的達成には違いないが、本当にそれでいいんだろうか。

西洋医学は即効性も確実性もあるかもしれないけれど、身体を根本から健康にする方法とは言えない。

しかし、西洋医学の技術によって、治せなかった病気が当たり前のように治る時代になっているというのも紛れもない事実だ。

西洋医学は現代の人間において必要不可欠な医療であることには違いない。

とは言え、やはり西洋医学の治療対象は「病気」なので、その病気を取り去ることができれば目的達成ということになる。

その後のケア、日々の生活における補完医療はままならないのが現状で、
いわば「病人全体」のケアという面においてはほったらかし状態になってしまっているのです。

ましてや精神疾患の増えている現代では、
目に見える形としての「病気」でないことが多く、西洋医学としての治療法も難しい側面にきていると思う。


そんなことを踏まえて、
西洋医学と東洋医学、
それぞれの持つ利点と良点を掛け合わせて、うまく融合させて、
「人間が人間らしく、健康体で生きられる」ことを目的に医療の世界が広がっていけばいいなと思うのです。

どんな医療でも100%というのはない。

喧嘩してる場合でも、
意地を張り合ってる場合でもない。

いいところを認め合って、補完していこうよ。

このそれぞれの治療法を融合した先に、
「新しい医療」、「新しい健康のカタチ」が見えているとわたしは思います。

世界の中でも、
東洋医学への信憑性や信頼性が薄い日本。

西洋医学と東洋医学を融合して治療していくことの有益さを広めて、もっと「統合医療」を普及させていきたいと思っている所存です。


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