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「媒体」「テーマ」「読者」に寄り添う。

文章を書く仕事をしている人ならば一度は「いい文章とは何か?」と考えたことがあるのではないだろうか。

文章と一口に言っても小説・詩のような文学的文章や、コラム・記事といった説明的文章などたくさんの種類が存在する。その中でも、普段私が執筆しているwebメディアの記事という枠に絞って「いい文章とは何か?」を考えていきたい。

私にとって「いい文章」とは「寄り添う文章」のことだと思う。寄り添う対象は、媒体・テーマ・読者の3つ。この3つに寄り添えた時に「いい文章」が生まれる。

「媒体」に寄り添う

まず、媒体に寄り添うとはどういうことなのか。それは、執筆する媒体に合わせた文章を書くということだ。

例えば、各媒体には「〜です、〜ます」や「〜だ、〜である」の語尾や文字装飾において、文章表現の一貫性を保つルールが存在する。このルールを守らずに文章を書いてしまうと、読者に対して読みづらさという不快感を与えるだけではなく、媒体の世界観を損なわせてしまう危険性がある。そのため媒体に「寄り添った文章」を「いい文章」の第一の条件としてあげたい。

「テーマ」に寄り添う

次に、テーマに寄り添うことが「いい文章」には欠かせないことだと私は思う。具体的には、書くテーマについて深く掘り下げるために情報収集に時間を使うということだ。

まず、文章を書くということは、自分が理解した情報を噛み砕いて言葉にする必要がある。ここで重要になるのが情報なのだ。誰かから聞いた情報ではなく、参考文献、取材などを利用し自分で情報を集めて理解度を高めることで、オリジナリティ溢れる文章が生まれるきっかけにもなるだろう。

そして、情報収集は自分が書く文章の正確さを担保する上でも非常に重要な役割を担う。例えば、どんなに自分がそのテーマに詳しくても日々情報は新しくなっていく。文章を書く際にはそのテーマの最新情報が出ていないかを必ず確認して、情報の新しさと信頼性を確保することが大切だ。

「読者」に寄り添う

最後は、読者に寄り添うこと。これは、誰に届ける記事なのかを意識するということだ。

自分の見解を述べることも大事だけれど、想定している読者は誰なのかを考えること。そして、その読者が必要としている情報が何かを客観的に捉えることが重要だと思う。もちろん、読者が必要としている情報を一方的に与えるだけではなく、その情報をもっと知りたくなるような文章テクニックで読者を記事の最後まで誘導することも大切だ。

寄り添う文章は多くの人に届く

それぞれのライターに「いい文章」について尋ねたら、きっと自分なりの定義や美学がそこにあることだろう。でも私は、媒体・テーマ・読者に「寄り添う文章」が「いい文章」だと思う。

媒体・テーマ・読者に寄り添った文章は、大勢に向けた文章というよりも特定のターゲットに定めた文章になる。けれど、この特定のターゲットを明確に定めることでより共感を生み、より多くの人に届く文章になるのではないだろうか。

私はこれからも「寄り添う文章」で多くの人に情報を届けていきたい。

*この記事はマンガ情報サービス「アル」内で実施されたライター勉強会の課題「いい文章とは何か?」で執筆したものです。現在ライター募集中ですので、興味ある方はぜひ以下の募集記事もご一読ください〜!


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