金融映画を見てお金に詳しくなろう おすすめ邦画6選
金融界を舞台にした映画は多い。特に、リーマンショックは史上最大の経営破綻から歴史に残る金融危機に発展したことで、多くの映画のテーマになっている。
歴史的な金融の事件にフォーカスした数々の映画やドキュメンタリーが生まれている。映画を見ることで、金融の歴史を追体験してみてはいかがだろう。過去の金融危機を知ることで、投資の経験値アップにもつながることは間違いない。
①日本のファンド対中国ファンドの買収合戦!「ハゲタカ」
2007年にNHKで放送された連続ドラマ「ハゲタカ」の4年後を描いた続編映画で、2009年に放映された日本の金融映画「ハゲタカ」。主人公である外資系ファンドマネージャーの鷲津政彦(大森南朋)が、中国政府系ファンドの劉一華(玉山鉄二)が狙う日本のトップ自動車メーカー『アカマ自動車』を巡って、壮大な買収戦争を繰り広げるというあらすじです。
M&Aやリーマンショック当時の経済状況について勉強になるだけでなく、『ホワイトナイト(友好的な買収者)』や『TOB(株式公開買付け)』などの、普段耳にしにくい用語も多数散りばめられているので、金融用語を学ぶことにもつながります。
映画はひとつの物語として完結しているので、ドラマを知らない人でも楽しめますよ。
② 現代にも通じる金融の基礎が学べる「殿、利息でござる!」
2016年に放映された日本の映画「殿、利息でござる!」は、磯田道史氏の「穀田屋十三郎」が原作の、江戸時代を舞台とした痛快エンターテイメント映画。破産や夜逃げが多数でるほど重税を課していた仙台藩に、主人公である穀田屋十三郎(阿部サダヲ)や篤平治(永山瑛太)らが立ち向かっていくという物語です。
本来年貢を収める側の十三郎が、殿様にお金を貸付け、金利をもらうことで、苦しむ仲間達を救おうという逆転の発想は、現在の金融業界や社会においてもきっと役立つでしょう。コメディ要素も多く含まれているので、楽しく金融について学べる映画です。
③お金と借金の怖さを知り反面教師にしてほしい「闇金ウシジマくん」
2012年に放映された「闇金ウシジマくん」は、真鍋昌平氏の漫画が原作の日本の映画。2010年に放送されたドラマの劇場版で、2014年と2016年にも新作映画が公開された人気シリーズです。
非合法な金利で貸付けを行う金融屋・丑嶋馨(山田孝之)を主人公に、取り立てに追われる未來(大島優子)や、丑嶋に恨みを持つ純(林遣都)などが登場し、お金と共にどう生きていくかが描かれています。
作中では、金融業界の裏の姿や生活保護の実態など、現代社会のリアルともいえる姿が映し出されていて、普段では知ることが少ない世界を垣間見ることができます。荒々しい取り立てなど、借金やお金の怖さを学ぶことにもうってつけの作品といえるでしょう。…
④お金はときとして怖いと感じられる作品「紙の月」
2014年公開、角田光代氏の長編小説を映画化した「紙の月」。物語の舞台は、バブル崩壊後の1994年。とある銀行の契約社員として働く主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)が、年下の大学生・光太(池松壮亮)との出会いをきっかけに、横領に手を染め、金銭感覚が麻痺していくというあらすじです。
この物語で一番学べることは、“お金の怖さ”。平凡な主婦が、軽い気持ちでした1万円の横領から金銭感覚が狂い、お金と不倫に溺れていく様は、見ていて恐怖を覚える人も多いでしょう。最後まで見れば、「お金って人を狂わせるな」と、反面教師となるはずです。
サスペンス要素もあり、人間の心理描写も丁寧なので、お金の勉強以外の見どころも感じられます。
⑤『金融腐蝕列島 呪縛』
日本のバブル崩壊後の金融業界の内幕を描いた日本の金融映画の代表作。1999年公開。高杉良の一連の経済小説の中からの一作だ。
1997年、大手都銀の朝日中央銀行の総会屋絡みの不正融資発覚から起きる銀行の危機、上層部の責任回避、内部崩壊、そして再建への一連の物語だ。
モデルはみずほ銀行の前身である旧・第一勧業銀行の総会屋利益供与事件だと言われている。題名の『呪縛』は、当時、同行の頭取が記者会見で「呪縛が解けなかった」と述べたことに由来している。
1997年は、北海道拓殖銀行が都市銀行として初めて破綻し、山一證券が自主廃業に追い込まれ、三洋証券も倒産するという日本史上未曾有の金融危機だった。
⑥監査法人
公認会計士が主役のテレビドラマです。監査法人の仕事のイメージをつかむのにぴったりでしょう。
2002年、バブル崩壊後の長期不況のあおりを受け、日本経済は先行きが不透明だった。そのころ、主人公の公認会計士・若杉がいた「ジャパン監査法人」には、不況の影響をもろに受ける企業は多少の粉飾を見逃そうとする「ぬるま湯」型と、不正を一切許さない「厳格」型の2つの派で意見が対立する状態にあった。そんな中、若杉は先輩・小野寺の下後者の厳格型のほうが正義だと信じるが、粉飾の制裁を受ける企業や社員の心の痛みの中に、仕事にも疑問を感じ始めていく。その中で若杉は、ある食品メーカーの粉飾問題を見つけだし、それが政財界を巻き込んだ大型スキャンダル事件へと発展していく。
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