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ライナーノーツにしがみつく。

約3年3ヶ月ぶりのアルバム[夜にしがみついて、朝で溶かして]ほんとうにおめでとうございます!だしありがとうございます。。 メンバー全員が最高傑作と言えるアルバムを聞けてほんとうに嬉しかったし、私もこの気持ちをそっくりそのまま返したいと思って頑張ってライナーノーツ書きました!長いですが、どうか見てやってください( ˶'-'˶)

1.料理
アルバムの1番目を飾る豪華なお通しの曲。
平和なタイトルから想像できないまさかの居酒屋の大将なみの激しさでした、!  歌詞も大盛りご飯かのようなぎっしり詰まった言葉遊び、でも塩を入れすぎたかのような辛い内容。クリープだ。お茶碗いっぱいにクリープハイプがつまってる。   この曲は[洗濯]の単語がタネだなと思った。[洗濯]ポッケにゴミを入れたのを忘れて洗濯にかける、やっぱり中のゴミが引っ付いて取れなくなってる。二人の[選択]、間違ってたとしてもやっぱり引っ付いて離れなれない。でもこの[選択]はこれでいい。傍に入れればいい、それが2人の隠し味。音もそれにリンクしてゆっくり確実にテキパキしていたリズムや抑え目な音たちが、サビに入ると一気に吹っきれるような弾ける疾走感に変わる、、まさにここがピーク時だ。コッコッとしたスネアの縁を叩く音は何か食材を切っている音みたいでお腹が空いてきた……この料理の味はしょっぱそうだが色んな意味で腐れかけだから1番おいしい曲。

2.ポリコ
放心するほどのベースラインで始まり、鼻血もののギターリフ…聞いた瞬間、激落ちくん並に私も落とされました。。しかも、ポリコの[ポ]を強調して歌っているから最後までその単語が頭に残り続ける…最高だ、、これは体が勝手にリズムをとってしまうやつだ。歌詞では、ちょっぴり気難しいぽり子が登場。人よりも多く言葉を考えて、信じて、表現をしている尾崎さんだからこそ存在する歌詞だと思います。[消えない 溝にこびりついた汚れ] = 心の傷なのかなとも考えられる、相手は覚えていなくても聞いた方は消えない傷を持ち続ける汚れ…を表しているのかなと、、正しいと思われているポリコ(ポリティカル・コネクトレス)も人によっては悲観をいだく方もいるし、楽観される方もいる。正しさが分からないからこそ[言わない]が増えていく。だから永遠に足りない、、ぽり子たまには休もう。。

3.二人の間
タイトルから分かる絶対いい関係ですやん。
話し手からすると[間]は感情を表現するのに大切なもの。聞き手からするとその感情を理解するために大切な[間]、この2つのキャッチボール。曲の歌詞にも掛け合いがある。二人で本気でぶつかり合っている掛け合いだからこそズレずに間違うことの無いような安定感だった。愛やなぁ、 
[だってほら][もっとこう]うぅん〜、、みたいな答えが出る前のもどかしくて愛しい間。これがたまらんのですよね。、この曲もサビに入る前の[間]。さぁ、いつでもきていいゼってなるワクワクする愛しい間。いざきた時には、ゆったりとしたとポップなメロディーから2人で手を繋いでスキップしてるような無邪気な気持ちになった、、音のハキハキ感からは二人の感覚で二人三脚をしているような1、2、1、2って声を出さなくても安定する感じだ。二人のリズムがあるからこそ、そのままでいい。その間がちょうどいい。

4.四季
イントロからクラウチングスタートようなドラムの音のドキドキ感とワクワク感。四季によって変わる曲調、最高のスタートダッシュです
[春]では、桜の満開を知らせるようなアップテンポで爽やかに鳴るアコースティック、儚い…。[くしゃみの後に浮かぶあの顔]どんな顔か気になるから最後にとって置こ〜っと。。  [夏]になるとさらに加速するエフェクト音、夏風を感じて坂道をくだるような爽快感が最高。どこかエフェクト音がひぐらしの声のようで心地がいい…  [秋]がくると空気感と同じく変化する曲調。跳ねるようなピアノは紅葉のようで彩りが増してワクワクする。。何かを許したり許されたりして見つける正解、衣替えしてスッキリした気分に似ている気がする(笑) そしてラストパートの[冬]、一気にリズミカルになって1年間の終わりに振り絞る疾走感。。寂しさや喜びが詰まった1年。そして大事なのが[くしゃみの後に浮かぶあの顔] 多分満開の桜のような綺麗な笑顔だったんだうな。だって、人生1綺麗な涙が流れてるんだから。

5.愛す
[愛す]と書いて[ブス]驚いた…
しかも最初のイントロの音のバランスにまた驚いた。なんとイヤホンで聞くと左側の方が音が大きいのだ…。左でギター音が流れて真ん中で歌う、間奏では右側から新しい音が来る、そのバランスが立体音響のようで耳がとろけました。。
曲調はロック感を振り払っていて、曲の全体がマイルドで柔らかく新鮮な感じだ。だか歌詞が切ない…胸が苦しくなる。アコースティックのたまにはいるキュってあの優しいノイズの音が余計に胸を締めつけてくる…。 しかも捻くれている!やっぱり捻くれている(笑)あと少しで言えそうなのにまたブスになってしまう。しかも、そのブスすらも言えない。もう愛嬌が湧く…でも別れ際に[好きだよ]って、、捻くれてるからこそストレートな言葉が心に刺さる。そうゆう所ですよずるいなぁ、、曲調など今までと雰囲気が違ってもやっぱり歌詞の軸はズレていない。聞いていてあぁ、クリープハイプだなぁってなる曲。

6.しょうもな
この曲は圧倒的な試合な曲でした。
最初のイントロ、入場行進のような緊張感のある引き締まった印象だった。そこから一気に始まるもうれつな試合。勢いがあって圧倒的な疾走感、相手の想いをカキンッ!と打ち返すような音の本気、痛気持ちいくらいの圧を感じた…。目があったら逸らしたくなるくらいの迫力で心に真っ直ぐ直で届いてきました。。サビでは[お前にお前だけに用があるんだよ]ここで四人の大量に想いがこもったタスキを渡された気がした。全力を尽くして走り抜けているクリープハイプだからこそ受け取る方も感動がストレートに届く。サビの走り抜けでは一気に開放感と緊張感が解かれた感じがして聞いていて気持ちが良かった。そんな歌詞だったが、ラストには[世間様にいつか届きますように]にと逆さま。だが、自分自身に自信がついたように聞こえた。届いて欲しい人には届いた。そんな自信が見えた。まさに、サビで全力で周りに飲み込まれないように走り抜けたからこそできた完全勝利な曲だった。

7.一生に一度愛してるよ
!?!過去の歌詞がでてきてる…なんだこれ穴埋めテストみたいで面白いぞ……。1.2.3と始まるリズミカルでアクティブな音から思わず頭でリズムをとっている私がいた。なめらかに歌うんじゃなくて語句を区切って歌うことで[]が強調されてちゃんと奥まで刺してくる。。
そんなに刺したら痛いじゃないか…
そして、この穴埋めテスト!もうこのテストなら100点取れます。復習みたいなもんですよ。ここの歌詞お前達なら分かるよな??あの頃に戻ってみたんだけどどう??と言わんばかりの今のクリープがあるからこそ言える自信のある皮肉がいつもらしさでファンへの愛がみえて嬉しくなった、。どんどん変わっていく事への不安が歌詞に混じっていたりするけど、でもそれは変わったんじゃなくて一緒に成長していってるだけでクリープハイプもその分進化していくし色々なことにもチャレンジしていく。そんな意義が込められた曲だなと、。先輩一生ついて行きます……、!!

8.ニガツノナミダ
最初の30秒間メンタルも体もズタボロの歌詞を振り切る様なハイトーンボイスとアグレッシブな疾走感あるメロディー、きた、これは爆上がりなヤツや。。間奏も小川さんがノリノリで演奏しちゃうギターからそのまま突っ走れー!!となる想定内の盛り上がり、からまさかの一気に世界観が変わるここからが本当のクリープハイプだった。。
やられました、
[しばられるなにしばられる]のだったら、しばられている中でも以下にここから展開していくか突っ走っていくかと漫画の主人公並みの威圧感、戦闘能力高……自分の魂ならいくらでもくれてやる感。いや、カッコいいか。最後には元の雰囲気に戻ってくる、でも最初とは圧が違う…やけ泣きしていたのが逆ギレにランクupしている!?結局は先が見えないしばりだからこそ楽しんでやろうと痛快な気持ちが見えた。想定内のクリープハイプ想定外のクリープハイプもうレベル200ですね、、

9.ナイトオンザプラネット
ロックバンドとは真逆のジャズ感、柔らかく包み込んでくれそうな新しい感じが印象的だった…。ポワッポワッとしたギターリフは聞くと明らかに朝ではないし昼でもないそんなしっとり感…、夜がピッタリなのだ。夜に飲むお酒のカランカランとした氷の音にどことなく雰囲気が似ている。
この曲で[いつの間にかママになってた]この台詞にドキッとした。この言葉は色々な感情、時間の経過、成長が込められていて一本道のようにストレートな言葉に感じた。また、この曲の鍵のタクシーにも関連付いてるなぁと思った。いつの間にか到着していた物寂しさ、いつの間にか時間が立っていた心寂しさ、目的地(幸せな未来)が見えてきた喜びと、でもまだちょっと浸っていたい(乗っていたい)気持ち、それの両方が表れた切実な言葉だと思いました。。ラストシーンでは、やっぱり彼の事が忘れられず花のとなりにあるポスター…。ここでクリープハイプのこの感じ。忘れたいけど忘れたくないこの感じ。その気持ちが最後のシンセサイザーのポッって音が涙粒が落ちたような音に表れてると思いました。。

10.しらす
きました。、我らの母カオナシさん!
イントロからやさしく包容感のある女神のような美しい声。そこからかわいらしい鈴の音と母のような落ち着いた口調のカオナシさんの声。膝枕をしてポンポンされているような安心感が生まれた、、みんなが馴染みがある昔話の読み聞かせのようで、スっと内容が頭に入ってきて薪に火をつけるかのような温かさのある声で聞いていて居心地がいい……。音もしらすが天の川を泳いでるような曲の強弱の波、途中でドラムがはいる事でしらす達が漁獲されたような気がした…改めて食べ物への有り難さを感じる。天の川の星屑のような小さなしらす。小さいからって見捨てされてしまいがちだがそれも大切な命。残しちゃだめだよって説教されているのじゃなくて、じゃあ一緒に食べてみよう!って寄り添ってくれるような表現に温かさがありより人の心に届く。。

11.何か出てきちゃってる
歌詞を見て目が出てきちゃいました。短!?ネジ!?緩む!?、曲を聞いてからもエキゾチック感!?催眠術!?語るの!?びっくりだらけで声も出ちゃいました。。その緩んだネジの隙間からさ出てきちゃってる、え!私の頭の中の台詞出てきちゃってた!?吹き出し出ちゃってた!?しまった方がいいのか、出した方がいいのか、いやぁ〜、にしてもこの曲を作詞している時の尾崎さんの頭の中見てみたいなぁ、せーのっ……でさ出してくれませんか?しかも、まよってる後の催眠から覚めたようないつもの勢力のあるクリープハイプ感、また元にしまった時の艶やかとした異国感、どっちも印象強くて頭に残るんだよなぁ、最高だなぁ、この催眠ならいつでもかかってていいなぁ。。あれれ??また出ちゃってました?

12.キケンナアソビ
静まった雰囲気の中、予告無しに鳴り出す警報器のような音にドキッとする。どこか電車の踏切音のようで近づくとキケンな匂いがムンムンして、線を越えてはいけない踏切のはずだがここでは一線を越えてしまっていた。歌詞は、もう美学でした…。カリギュラ効果、やってはいけないって分かってる程やりたくなってしまう(ダチョウ倶楽部的さんな)ものと、言葉の繊細さ、人間の本質。[末永くお幸せに]から始まるストーリは体の関係だからこそ言える皮肉的な表現、でも結局は[って嘘だよ]言葉の裏には実は好意が隠されていたり、尾崎さんは一体どこまで見えているんだ。。アウトロの、琴のような音で[琴線に触れた]この言葉の意味が、心の奥に秘められた感じやすい心情を刺激して、共鳴を与える。この曲にも掛かっていた…、真の心の奥底にある[寂しさ][虚しさ]から聞く方にも共鳴を与える。あれ、涙が…

13.モノマネ
もうこの単語を聞くだけで涙が出る…。
この曲[ボーイズENDガールズ]の続編…あぁ、だからなんか少し雰囲気が似てるのか、あれでもどこか違うぞ全体的になんか切なくないか…???って感じですね。最初の頃は全体的にアップテンポであんなにハキハキしてる音だったのに、最後の頃はスローテンポでギターの終わりもだんだん音が小さくなっているんですもん。      あぁ……。[あなたは泣いていた]のに[あたしはただ笑っていた]このモノマネできてないズレが聞いていて寂しかった。結局は見えている部分でしかモノマネができていなくてそれはただの[あたし]。
モノマネって難しい、、
どこにでも居そうな身近な恋人のお話だからこそ勝手に親近感が湧いて、え?あの二人別れちゃったの?ってお節介なことを思ってしまったり、[ボーイズENDガールズ]の頃は仲良かったじゃない!みたいな近所の鬱陶しいおばちゃんのモノマネになってしまうくらいだった。それくらい身近でリアルで手の届きそうなラブソング。ぜひ映画化してほしい、

14.幽霊失格
幽霊失格というタイトルから想像つかない暖かさ包容感。イントロから怪談でありそうな幽霊のひゅ〜ドロドロみたいな懐かしい音色そこから一気に音が来る。その音の包容感がたまらない…、リズムギターが低いからリードギターがそれを包んで支えるようなアップテンポの優しい高い音、守護霊に守られてるような安心感がある。  
普通幽霊は怖い存在だしできれば会いたくない。そんな中で幽霊に[会いたい][ちゃんと食べてる?]と母の仕送りの手紙のような言葉。[成仏して消えるくらいならいつまでも恨んでて]と幽霊からしたらびっくりな言葉。でもそこには確かな愛がいっぱい見える、人から恐れられる幽霊と人の未練を恋愛関係に当てはめる所に凄さを感じた。。それで幽霊も失格なのがかわいらしい。聞く人によっては捉え方が変わってくる、色々な物語ができる、でも感じるものは皆似ていると思う。そこが魅力の名曲。

15.こんなに悲しいのに腹が鳴る
コース料理のように次々と流れ出すどれも絶品の星5つの曲たち、この美味しさを締めくくる最後のデザート曲。砂糖のように甘くて存在感のある歌詞は優しく心の緊張をほぐしてくれて包み込んでくれた。イントロを聞いた瞬間に口の中でとろけるようなしっとり感と温かい音と甘い声に顔が緩んでしまい、隠し味のような歌詞はあまりにもストレートで、もはや隠されていない言葉が一直線で伝わってきた。[死ぬほど生きたい]珍しい訳では無いのにあまり聞かないこの言葉が堂々と前を向いていて、かっこよくて、なんだか目頭が熱くなった。腹の音はどんなに苦しい状況でも物理的になってしまう音、フッ(笑)と馬鹿馬鹿しい気持にしてくれる以外と愛しい音なんだな、、何層にもなった過去の思い出とギュッとつまった内容、温かくて甘いチョコパイのようで心がポカポカするこの曲。。すみません!これおかわりで!!

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