ツイッターで1000万インプレッションを記録したアイガモロボのつぶやきの流れ
もう一年前のことになるのですが、日産自動車さまからご招待された取材案件で、山形県朝日町でお披露目となったアイガモロボについてツイッターで紹介したところ全体で1000万インプレッション、海外も含めた様々なメディアでも紹介されたという出来事がありました。
私としても初めてのスケールでのバズりかただったのですが、これはもちろんアイガモロボが可愛かったのと、いろいろな偶然が重なった結果でした。それなりに時間が経ちましたので、軽く振り返っておこうかなと思います。
雨から晴れへ、奇跡のタイミング
この日は朝一番で羽田空港で山形入りしていたのですが、前線が通過中というのもあって、午前中はずっと雨が降っていました。
調整中に撮影したこの写真の背景でもわかりますが、結構激しい雨だったのです。もちろんアイガモロボを放すための田んぼもぬかるんでいますし、撮影は困難だろうなと予想されました。
幸い、ぎりぎりになって天候が改善しそうに見えてきましたので、急いでドローンを飛ばしてアイガモロボを持って田んぼに向かうスタッフの後ろ姿を俯瞰で撮影したりと言った準備に入ります。
この日、うまくいったことはたくさんあったのですが、中途半端な画像をアップすることを我慢して、この一枚を最初に持ってくることができたのが大きかったと思います。
たまたま、田んぼの苗の方向に対して正面を向き、泥を巻き上げていない瞬間に前に向かって走っていって撮影したものを、すぐに最初のツイートとしてアップしました。
もう一つうまくいったのは、この日のツイートを先ほどのもっとも目立つものに対してぶら下げることによって、ストーリーを作り出せた点です。
リアルタイムに取材をしながら、ツイートで少しずつ情報が組み立てられるように呟くのはなかなか難しいのですが、今回は先にレクチャーを受けていたので次の呟きを予想しつつ、そのための動画や写真を想定しながら動くことができました。この間、時々ドローンも飛ばしながら撮影しています。
そうこうするうちに次第に晴れてきたおかげで、後になれば後になるほど緑が美しく、アイガモロボも白く目立つようになっていきました。これも幸運そのものです。
この日、一連のツイートを済ませて、空港から帰る段階で一連のツイートは数千回ほどRTされていたのですが、この段階では1万RTにはいかないのではないかと思っていました。
ダメ押しのツイートで再度物語化
次の日に目が覚めたとき、まだまだアイガモロボのツイートが伸びていましたので、ここでもう一度加速させたいと思って呟いたのが以下のツイートです。
当日の写真や動画はほぼ iPhone だったのですが、同時にズームレンズで撮影している画像があり、ここからいかにも野生のアイガモロボが生息しているような流れを作ってみました。
このツイートはその1日前のツイートよりも初速が早く、あっという間に1万RTを超えていきました。
まとめると、運に左右されるものが多いのですが:
・事前のレクチャーで、どんなストーリーを作るのかを予め想定しておく
・当日の情報はツイートストリームでまとめる。その際、最初のツイートにもっともバズりやすい決め写真を持ってこれるかが勝負
・その後、すぐに現像できない素材などを精査してもう一度ストーリーを作って別のアングルから提供する
こういった条件がハマったのだと思います。
アイガモロボのいま
さて、その話題のアイガモロボですが現在では開発したエンジニアの中村哲也さんが日産自動車から独立し、それでも日産から車両提供などがされているようで、いい関係で開発が進んでいるようです。
ことしも元気に動いているはずのアイガモロボ、応援しています!
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